基礎知識

オメガ3・6・9の健康効果 いい油は身体を強くし、デトックス機能を上げる

オメガ食品

ダイエットしているから、油モノは一切食べません!
健康が気になるから、お肉を控えています!

美容と健康を気にする人は、なにかとストイックになりがちです。

しかし、ひと口に「油」といっても、その性質はさまざま。実は、種類によっては身体の役に立ち、デトックスやコレステロールの減少に効果的な油もあるのです。

そこで、私たちの口に入る油の種類と、積極的に摂りたい「オメガ3・6・9」について、分かりやすくまとめてみました。何でもかんでも油を避けていると、美容も健康も遠ざかってしまうかも知れませんよ。

油は細胞膜の原材料!けっして悪者ではありません

油は、身体の細胞膜の材料になります。

油と細胞にどのような関係があるのか、イメージしにくいかと思いますが、水溶性の物質が細胞膜をカンタンに通り抜けられなくするため、細胞膜には油分が多くなっているのです。

そのため、あまり油が減ると細胞膜も弱くなり、身体を支える基盤がもろくなってしまいます。

また、油はホルモンの原材料にもなるため、女性ホルモン・男性ホルモンのバランスが崩れがちの方は、油が不足している可能性もあるのです。

もちろん油の過剰摂取はいけません。しかし油は細胞膜やホルモンだけではなく、血液や神経細胞の構成材料でもあるため、油の質に気を付け不足しないよう、食事から摂らなくてはいけません。

動物の油には、解毒作用もある

脂質の多い食べ物といえばお肉が連想されますが、動物性タンパク質にしか含まれていない物質に、メチオニンがあります。

メチオニンには、解毒作用の強い硫黄が含まれています。
身体の田舎で解毒酵素・グルタチオンがしっかり働くには、硫黄が必要不可欠なのです。

しかし、植物性タンパク質にはメチオニンが含まれていません。
そのため、ベジタリアンの方はメチオニンが欠乏しやすく、解毒しにくい体質になりがちです。

美容のためにデトックス(解毒)が必要!といいつつ、お肉や良質な油を摂らずに野菜ばっかり食べている女性がいますが、それはデトックスのためには逆効果。
動物性タンパク質をきちんと食べ、毒素を排出する機能を維持しなくては、身体に不要なものが残ったままになってしまうのです。

口に入る油は2種類に分けられる

ひと口に「油」といっても、さまざまな種類があります。

まず、食用油は動物性油と、植物性油に分類されます。

【動物性油】

牛・豚・鶏など動物から取れる油。常温では、バターのように固体となる。

【植物性油】

菜種油やオリーブオイルなど、植物から取れる油。常温でも液体のまま。

この分類を見ると、何となく「植物油の方がヘルシーで、身体によさそう…」というイメージを持つかも知れません。
しかし、そうとはいい切れません。油の持つ性質は、もっと細分化されるからです。

飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸

動物性・植物性の分類にかかわらず、油は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けることができます。

まず油(脂肪酸)の構造ですが、炭素が鎖のように連なったかたちをしています。
それが、1本だけの鎖でつながれているものを「飽和脂肪酸」、1か所以上が2本の鎖で繋がれているものが「不飽和脂肪酸」とよばれています。

【飽和脂肪酸】

バター・ココナッツオイル・牛豚羊の脂身など

【不飽和脂肪酸】

オリーブオイルや大豆油、ナッツ類などの植物油、魚の油など

この2種類のうち、摂り過ぎてはいけないのは「飽和脂肪酸」。過剰摂取をしてしまうと、高血圧を引き起こしたりLDLコレステロールを増やすリスクが高まるといわれています。しかも、飽和脂肪酸は体内でつくることができるため、頑張って食べなくても、不足することはありません。

逆に、食事からしっかり摂りたいのは「不飽和脂肪酸」です。

オメガ3・6・9のオイルとは

オイルとパン

不飽和脂肪酸は「オメガ3・6・9」に分類されます。
それぞれの性質について、見ていきましょう。

オメガ3はダイエットの味方にもなる

オメガ3は体内でつくることができないため、食事から補う必要があります。そのため必須脂肪酸ともよばれ、健康において大きな役割を担っています。

【オメガ3の健康効果】

  • 善玉コレステロールを増やし、循環器の健康をサポートする
  • 認知症の発症リスクを下げる
  • 肝脂肪を減らす、メタボを改善する
  • うつ病など、メンタル系疾患の症状を改善する
  • 胎児の脳の成長をサポートする

【オメガ3が多く含まれる食材】

  • マグロ、サーモン、鯖、イワシなどの魚類
  • クルミ、亜麻仁、チアシードなどのナッツや種

特に魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の重さの約8%を占めるといわれており、「魚を食べると賢くなるよ」といわれる理由にもなっています。

オメガ6は摂取バランスに注意

オメガ3同様、食事から摂る必要がある必須脂肪酸です。
免疫システムに影響を与えたり、ホルモンバランスを整える役割を持っています。

【オメガ6の健康効果】

  • 血中コレステロールを下げる
  • 認知症の改善効果が期待できる

【オメガ6が多く含まれる食材】

  • ゴマ油、コーン油、アーモンド油などの植物性油
  • 枝豆、油揚げ、もめん豆腐などの大豆類
  • 鶏モモ肉、豚ロースなどの肉類

ただしオメガ6は、多く摂り過ぎてはいけません。オメガ3の半分以下で十分といわれており、摂取バランスが崩れると、身体に悪影響を与える可能性もあります。

オメガ9は寿命をのばす?

オメガ3や6と違い、オメガ9は腸内でつくられるため、必須脂肪酸ではありません。しかし、適切に摂ることで寿命をのばせる…ともいわれており、予防医学において重要な油であることに変わりはありません。

【オメガ9の健康効果】

  • 中性脂肪、悪玉コレステロールを減少させる
  • インシュリンの抵抗性を改善させる
  • 胃腸を整え、便秘解消にも役立つ
  • 活性酸素を減らし、身体の酸化を防いでくれる

【オメガ9が多く含まれる食材】

  • カシューナッツ、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどのナッツ類
  • 牛モモ肉、豚モモ肉などの肉類
  • オリーブオイル、ひまわり油などの植物性油

オメガ9は肉類にもたくさん含まれますが、食べ過ぎると飽和脂肪酸も一緒に摂れてしまいます。オメガ9のために食べたものが、生活習慣病の原因となってしまっては元も子もありません。バランスには気を配るようにしましょう。

まとめ

お肉などの油を避け過ぎると、身体に悪影響が出ることが分かりました。ただし、現代の食生活の中には、質の悪い油もたくさんありますよね。だからこそ、「どんな油を口に入れるか」を自分で選択することが大切です。オメガ3・6・9の不飽和脂肪酸を適切に摂り、細胞を元気にし、デトックスしやすい身体をつくりましょう。

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