基礎知識

サプリメントを選ぶときに、注意したいポイントとは

日本人の約3割が、毎日服用しているともいわれるサプリメント。とても身近なものですが、果たして本当に自分の身体に合ったものを選べているでしょうか?

気軽に購入できる分、正しく選ぶための知識・意識が求められるサプリメント。今回は、サプリメントの定義から、選ぶときのポイントまでをまとめて解説します。

サプリメントってそもそも何?効果はあるの?

英語で「補う」という意味を持つ「Supplement(サプリメント)」は、日常では摂りにくい栄養素・成分を補うために使用されるもので、日本語では「栄養補助食品」と訳されています。

ここで注意したいのは、サプリメントは医薬品ではなく、あくまで「健康食品」であるということ。
病院で処方される薬のように、何らかの医学的根拠に基づいたものではない、ということです。

サプリメントの定義

サプリメントは健康食品ですから、法律で特に定義されていません。

「健康の保持・増進を助ける食品として販売・利用されるもの」として販売されており、サプリメントは他の健康食品とは違い、錠剤やカプセル状であることが特徴です。

有効な活用方法

サプリメントを飲む動機は様々ですが、自分にとって不足していると思われる栄養素の補給が中心です。目的はダイエットなどの美容の場合もあれば、疲労回復や体質改善などの健康の場合もあります。

本来、健康をキープするためには、食生活のバランスを取り、適度に運動し、充分に休むことが大切。しかし外食が増えたり、生活時間の乱れなどが重なると、誰しもが「このままでいいのか」と考えるようになります。

また栄養バランスを考えた食事をしている場合でも、身体に必要な栄養素をすべて取れているかというと、そうは言えません。サプリメントは、そのようなときに有用です。また、普段の食事量では微量にしか含まれない成をも手軽に摂ることができるのも魅力です。

ピンからキリまであるサプリメント

手軽に買えるサプリメントですが、その中身はピンからキリまで。

たとえば、以前中国製のダイエットを目的としたサプリメントで、肝機能障害などの健康被害が出た事件がありました。これらは正確には健康食品ですらなく「無承認無許可医薬品」だったのですが、CMやネット広告だけでは、どのようなサプリメントなのかを消費者が判断することは困難です。

またサプリメントを飲む場合、何らかの「効果」を求めて選ぶことが多いでしょう。サプリメントが単なる補助的な役割であることを理解していても、ついつい目に見える結果を追ってしまいがちです。

しかし、私たち消費者がサプリメントの分類ごとの特長を知り、自分の健康に本当に役立つサプリメントを選べるようになることが大切なのです。

一般的なサプリメントで注意したいポイント

日本の国内で、一般に販売されているサプリメントは、ネット販売のものも含め、日本の「薬機法」の元に販売されています。

日本の薬機法のサプリメントに対しての認識は、「不足しているビタミンやミネラルを補う」という位置付けであり、1日の必要量以上に補うことは「過剰摂取になる」というものです。

そのため、国内で許可されているサプリメントはあくまで栄養食品であり、含有量が「過剰摂取にならない量」ということになります。海外のサプリメントより、日本のものが効かない…などと言われる理由のひとつです。

市販のサプリメントに入っている添加物

市販のサプリメントのほとんどには、添加物が含まれています。

たとえば以下のようなものです。
・飲みやすくするためのコーティング剤
・油分を水に溶かすための乳化剤
・見た目を整えるための着色料
・内容量を増やすための充填剤・増量剤
・味を整えるための香味料・甘味料
・長持ちさせるための保存料

それ以外にも、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウム、亜セレン酸ナトリウム、ラクトース、二酸化チタン、第二リン酸カルシウムなどの添加物が使われていることが多くあります。

これらは必ずしも身体に毒、とは言い切れませんが、私たちが思う以上にサプリメントには添加物が入っていることは、知っておいた方が良いでしょう。

医療用サプリメントについて

食品として扱われる一般的なサプリメントに対し、「医療用サプリメント」というものがあります。これは主にアメリカなどの医療現場で使われている、高品質・高容量のサプリメントです。

医療用と聞くと「病院でもらえる」とイメージしがちですが、日本の医療現場では、医療用サプリメントはまだあまり普及していません。

その理由は、大きく2つです。

①日本の医療は基本的に「保険医療」として行われている

保険診療を行っている一般的な病院では医薬品を使った治療がメインとなっており、サプリメントを使うような予防医療や栄養療法は、治療としてみなされていません。

②混合診療を禁止する法律がある

日本には「保険診療と自由診療を混ぜて行ってはいけない」という、混合診療を禁止する法律があるため、保険適用の医薬品と、保険のきかない医療用サプリメントを併用することができません。

そのため一般的な病院で医療用サプリメントを処方されることはあまりありません。

医療用サプリメントの特徴

先ほど出たように、日本の薬機法には、一般的なサプリメントには不足分を補うだけの容量しか含められない決まりがあります。

そのため、単なる美容目的や体質改善ではなく、何らかの病気を治す効果を期待する場合、医療用として高容量のサプリメントが使われることがあるのです。

医療用サプリメントには厳格な規格が定められています。製造・販売するには、たくさんの試験をクリアして、厚生労働省の承認を受ける必要があるのです。

つまり、コンビニやドラッグストアで購入できる食品としての一般的なサプリメントと、高容量の医療用サプリメントは、まったく違うものということです。

そのため、
・一般的なサプリメントで病気を治すことは難しく、あくまで「食事の補助」であること
・容量と品質に差がある「医療用サプリメント」というものが存在していること
を知り、自分の目的に応じて使い分けをすることが必要なのです。

サプリメントの効果を実感するために

どのような目的でサプリメントを飲むにしても、効果を実感するためには

・自分に合ったサプリメントを選ぶこと
・並行して生活習慣や食生活も見直すこと

が基本になります。

基本の食生活を見直す

基本の食生活が乱れているのに、「サプリメントで補うから何とかなる」という方がいます。しかしそれは危険な考え方です。

身体に必要な栄養素は、ある程度決まっています。まずは食事でベースを整え、サプリメントでさらにバランスを取ることが理想です。

自分にあったものを選ぶ

サプリメントも、人によって「合う・合わない」があります。

たとえば「身体に良さそう」と多種類のサプリメントを飲む場合は、成分がかぶっていて過剰摂取になる可能性もありますし、配合されている成分でアレルギーを引き起こすことも考えられます。

また服薬中の薬がある場合は、飲み合わせも重要です。

医師のアドバイスをもらうこともおすすめ

サプリメントも、副作用がないわけではありません。また自分にとってどの栄養が不足しているか、もしくは過剰なのかは自分では分かりにくいため、分子栄養学・機能性医学についての知識がある医師のアドバイスをもらうことも有用です。

自分勝手なサプリメントの服用は、悩みを改善させるどころか、症状を悪化することもあるため、注意が必要です。

まとめ

同じようなかたちのサプリメントにも、いろいろな種類があることがお分かりいただけたと思います。ネットの情報やCMだけで判断せず、成分や内容量を確認することも大切ですね。また自分の目的をはっきりさせ、セルフメディケーションのために、サプリメントを正しく選べるようにしてみてください。

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