先生に聞いてみた!
【先生に聞いてみた!】スマホだけじゃない?眼精疲労の原因と対策
目が、目がぁ〜!
何やってるの?
「天空の城ラピュタ」のムスカの名セリフだよ。
それくらい知ってます!
とにかく目が疲れてさ…。眼精疲労ってやつだよね。
スマホでずっとSNSや動画を見ているせいなのは分かっているけど…ねえ、毎日PCにかじりついているライターはどうやって解決しているの?
正直、職業病のようなもので、これがいい!という策はないわねぇ…
ホットアイマスク、目薬、あとは時折のデジタルデトックス…
なんだ、魔法の解決策を持っているかと思って聞いたのに。
そんなモノがあれば、私が知りたい。
とにかく、スマホは捨てられないからさ、何かいい方法を探しに行こうよ。
(仕事で使うんじゃなければ、スマホを捨てるのが一番だと思うけどね…)
美容と健康情報が大好きな会社員。
新しいものに飛びつきがちだが、たいてい3日坊主。
スイーツ、パン、パスタと演劇、ドラマが好き。
分からないことは調べたいライター。
いつも取材に飛び回っている。
お酒と旅行とファッションが好き。
PCやスマホをそれほど使わなくても、ストレス環境にいる人も要注意なんですね!
眼精疲労の主な症状は?
以下のような症状はありませんか?
【目で感じる症状】
目が痛い、光に敏感になる、目がかすむ、ドライアイ、まぶたがピクピクする、まばたきが増える、充血が治らない など
【全身に出る症状】
首や肩のこり、頭痛、イライラ、吐き気 など
目だけではなく全身にも症状が出て、休息や睡眠でも回復しない状態のとき、眼精疲労と診断されます。
スマホやPCだけじゃない!眼精疲労の原因
現代人の眼精疲労で一番の原因は、もちろんスマホやPCの見すぎです。しかし単純に時間を減らせばいい、というわけでもありません。まずは目の不調の原因をしっかり把握しましょう。
①ドライアイになっていませんか?
目を潤す役目を持つ涙。涙の量が減り流れが悪くなると、目はカラカラに乾いてしまいます。ドライアイが続けば、眼球表面を保護する涙液層のバランスが崩れ、目のかすみや痛みの原因になります。エアコンが直接顔に当たる場所での作業は、注意が必要です。
②眼鏡やコンタクトレンズの度は合っていますか?
合わない度数では、目に大きな負担がかかります。毛様体筋がダメージを負えば、全身の不調にもつながるでしょう。
③長時間のVDT作業を行ってはいませんか?
VDTは「Visual Display Terminal」の略。スマホ、PC、TVなどの画面を総称することばで、それらの機器の普及と眼精疲労の増加には、大きな関係があるといわれます。まばたきが減って涙が蒸発しやすくなり、ドライアイが進み、慢性的になると全身症状をも引き起こします。
1日に8時間以上、VDT作業を行う人は「VDT症候群」だって!
これはデスクワークの人のほとんどに当てはまるのではないでしょうか。
冷え性も目から来ている?
デスクワークの方に多い頭痛や肩こりも、眼精疲労が原因かもしれません。さらに冷え性の方は要注意です。
VDT作業は、全身の血流を滞らせます。血流だけではなくリンパ液などの体液がスムーズに体内を循環しなくなれば、冷え症になるのも当然のこと。ずっと座ってPCに向かっている方は、定期的な運動など具体的な対策を取ってください。
私も、仕事の時間以外はほとんどスマホ触っているから、立派なVDT症候群なのね。
眼精疲労の対策は?
PCやスマホを見ないわけにはいきませんから、疲れたなと思ったら、すぐ対処をするようにしてください。
- デスク環境を整え、正しい姿勢でPCに向かえるようにする
- 部屋を明るくする(300〜1000ルクスが適正)
- 1時間のうち10分は、画面から離れる
- 目薬をさす(少々高くても、眼精疲労のための目薬がおすすめ)
- 疲れを感じたらホットタオルやアイマスクで目を温める
- 眼鏡やコンタクトレンズの度が合っているか、眼科で確認する
なかなか改善しなければ、眼科で診察を受けましょう。目の疲れを甘く見てはいけません。大きな体調不良につながる前に、きちんと対策を取りたいですね。
教えて先生!
小西康弘Yasuhiro Konishi
医療法人全人会 理事長 / 小西統合医療内科 院長
2013年より 小西統合医療内科 院長 総合内科専門医 / 医学博士
先生、現代人と切っても切り離せない目の疲れですが、先生は何か対策をされていますか?
現代社会では、目を酷使している人はとても多いですね。眼精疲労は僕にとっても悩みなんです。特効薬のようなものはありませんが、気を付けておきたいことを書いてみますね。
PCやスマホのブルーライトが健康によくないことは有名ですが、ブルーライトが人体に直接悪影響を与えるのかどうかについては、さまざまな意見があり、まだ統一されていません。ただしブルーライトが、眼精疲労や頭痛に関係しているらしいというデータは存在します。
ブルーライトは可視光線のうち、紫外線に近い波長を持つ光線です。夜にブルーライトをたくさん浴びると、睡眠のリズムを整えるメラトニンというホルモンの分泌が抑えられ、身体が昼間だと勘違いしてしまい、睡眠障害の原因になります。
寝る前はできるだけPCやスマホから離れ、ストレッチやリラックスのできる音楽を聴くなど、体の緊張を解くような時間の過ごし方をしたほうがいいですね。
これは私自身にもいえることで、寝る直前までパソコンをいじるのは気をつけたいと思います。