原因不明の体調不良は遅延型フードアレルギーが原因かも

だるかったり、しんどかったり。何だか言葉にしにくく、あまり理解されない原因不明の体調不調…

あなたのその不調、原因はいったいどこにあるのでしょうか。今回は、様々な体調不良の原因の有力候補として、遅延型フードアレルギーの具体的なチェック方法と、改善策をご紹介します。

分でわかる遅延型フードアレルギー

遅延型フードアレルギーを、とっても簡単に解説しましょう!

まず、フードアレルギーは、「即時型」と「遅延型」に分けられます。


【即時型フードアレルギーの特徴】

食べてすぐ、じんましんや呼吸困難などの症状が出る。そのため自分で分かりやすく、原因食材がはっきりしたあとは、コントロールしやすい。

【遅延型フードアレルギーの特徴】

食べてから数時間〜数週間たって症状が出る。そのため自分では気付きにくく、原因食材と体調不良の関係がはっきりせず、コントロールしにくい


「遅延型」という意味は、免疫反応の起こり方が急激にではなくゆっくりと起こってくるということです。症状がすぐには出ないため、正しく診断することが困難です。そして皮膚のかゆみや呼吸困難といった分かりやすい症状だけではなく、まさか食べ物が原因とは思えないような症状を引き起こすこともあります。

【遅延型フードアレルギーは、こんな順番で進行していく】

①生活習慣・ストレスなどの悪条件が重なり、腸内環境が乱れる

②ダメージを受けた腸の壁に、穴があいてしまう

③その穴から、出てはいけない物質が、血中に漏れ出してしまう(リーキーガット症候群)

④漏れ出た物質に対して、身体が「危険!」と感じ、過剰反応を起こしてしまう

注目して欲しいのは、遅延型フードアレルギーの原因となっている、リーキーガット症候群という状態です。

つまり「この食材の、この成分」がアレルギーの原因なのではなく、「腸の壁の穴から、いろいろな物質が漏れ出して反応している」こと自体に問題があるのです。

アレルギー検査をすると、複数のアレルゲンが発見されることが多いですよね。それこそ、いろいろな物質が正しく腸で吸収・処理されず、穴から漏れ出していっている証です。

遅延型フードアレルギーの全体像をとっても簡単にまとめました。
思い当たることは、ありましたか?

遅延型フードアレルギーが原因となる症状や病気一覧

遅延型フードアレルギーは、すぐにはその症状が出ないため、原因物質を突き止めることがとても困難です。

しかし、以下のような慢性的な症状に悩まされている場合、その原因は遅延型フードアレルギーかも知れません。

・肌荒れや失神、アトピー性皮膚炎
・腹痛や消化不良、過敏性腸症候群
・イライラや集中力の低下、メンタルの不調
・不妊
・冷え性、肩こり、頭痛や頭重感
・筋肉、関節の痛み
・むくみや体重増加
・不眠

このような症状には、その原因が「数日前に食べた特定の食べ物」であるとは、一般的には考えられないものも含まれます。しかし、様々な不調に悩まされていながら、自分が遅延型フードアレルギーであることに気が付いていない人が多いのも事実なのです。

遅延型フードアレルギーチェックリスト

それでは、遅延型フードアレルギーの可能性があるかどうかを、チェックしてみましょう。


食事をした後に眠たくなる

②パンなど特定のものを食べた後にお腹の調子が悪くなったり、気分が悪くなったりする

③毎日便が出ない。排便時間が長い。

④下痢をしやすい。未消化便がでる。

⑤排便後すっきり感がない。

⑥皮膚が荒れやすい。皮膚が乾燥しやすい。ニキビができやすい。アトピー性皮膚炎がある。

⑦アレルギー体質がある。(花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息など)

⑧朝が起きにくい。一日中体がだるい

⑨集中力が低下する。頭に「もや」がかかったようになる

⑩気持ちが落ち込みやすい

⑪些細なことで不安になったりイライラしたりする

⑫肩こり、腰痛、頭痛などがある。

⑬生理が不順である。生理痛や生理前症候群がある。

⑭原因不明の微熱がつづく

⑮関節痛、筋肉痛が続く

⑯朝すっきりと起きれない

⑰寝つきが悪い。途中で目がさめる。

⑱朝起きた時に熟睡感がない

⑲お腹が空いてくるとふらついたり、めまいが起こったりする

⑳糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がある


いくつ当てはまりましたか?

もし「3つ以上」に当てはまった場合は、すでにリーキーガット症候群となっており、そこから遅延型フードアレルギーが引き起こされている可能性があります。

気になった人は、遅延型フードアレルギー検査をしよう

遅延型フードアレルギーは、自分で原因食材を見つけることはできません。

たとえば「1年前から悩んでいるうつ状態の原因が、実はカカオだった」とか「子どものころから寝付きが悪くて疲れやすい理由が、実は乳製品だった」とかは、決して自分で特定することはできませんよね。

そのため、原因のわからない慢性症状で悩んでいる方には、遅延型フードアレルギー検査がおすすめできます。

それは、アレルギーを起こしている原因食材を突き止め、3か月~6カ月の一定期間その食べ物を控えることで、症状が改善する可能性があるからです。

しかし検査で原因食材を突き止めたからと言って、「それを食べない」ことで治療が終わるわけではありません。食べるのを控えるのはあくまでも対症療法であり、これ以上症状を悪化させないための方策でしかないのです。

【関連記事】食事制限なしに遅延型フードアレルギーを改善する方法

必要なのは「食べないこと」ではなく、きちんと遅延型フードアレルギーを治すための根本的な治療です。

リーキーガット症候群が治れば、遅延型フードアレルギーも治る

 先ほど、遅延型フードアレルギーの原因として「リーキーガット症候群」が起こっている可能性がある、とお伝えしました。

実は、リーキーガット症候群の程度を正確に判断できる検査はまだありません。そのため、まずは遅延型フードアレルギー検査で「腸がどの程度のダメージを受けているか」を確認し、その結果をもってリーキーガット症候群の治療にあたるのが、治療の筋道なのです。

もし、しっかりと医師のもとでリーキーガットの治療を行なっているのに、いつまでもある食材に対しての反応がなくならなければ、それはカンジダ菌感染や重金属による腸管の損傷など別の要因が関係している可能性も考えられます。

腸内環境を整えることは重要

自分が〇〇アレルギーだ!と分かってしまうと、その食材を避けてしまう気持ちも分かりますが、それだけでは根本的な解決にはならないことをお分かりいただけたでしょうか。

実際に、食事除去を行わなくても、腸内環境を改善することで症状を軽くすることができた人もたくさんいるのです。

決して食事除去が不必要だというわけではありませんが、優先順位が違うということです。

優先順位が高いのは、何といっても腸内環境の改善です。まずは腸内環境を修復して炎症を沈静化し、ダメージを受けた腸管粘膜の修復を行うことが一番重要なのです。

たとえば、ある食材に対してアレルギーを起こしていたとしても、きっちりと腸内環境を整え、リーキーガットを治療すれば、その食材も食べれるようになります。逆に、いつまでも食べれるようにならなければ、それは治療がまだ不十分であるということを意味しています。

遅延型フードアレルギー検査の結果が出る前でもできる対策

腸内環境を整えることは、遅延型フードアレルギー検査を受ける前からでも取り組み始められます。

腸は、わたしたちの全身の健康を司ってくれる、とても重要な器官です。常に整えておくことで、私たちは想像以上に健康的な生き方を手に入れることができます。

まず、腸にダメージを与えるような刺激物や、スナック菓子やファーストフードなどをやめてみましょう。これらは、あなたにとっての原因食材ではないかも知れませんが、腸内環境を健康に保つためには好ましくないものたちです。

また、個人差はありますが、小麦がリーキーガット症候群に悪影響を与えることも知られています。小麦アレルギーが出ていなくても、摂り過ぎには注意してみてください。

さらに腸は、ストレスや睡眠不足などの悪環境からも影響を受けやすい、繊細な器官です。「万全の食生活」を送っていても、職場や家庭での大きなストレスに悩んでいたり、昼夜逆転で不健康な生活を送っていると、せっかくの食習慣も台無しになってしまいます。

「身体はすべてつながっている」ということをいつもイメージしながら、原因不明の不調が少しでも良くなるように、腸のことを思いやってみてくださいね。

まとめ

 遅延型フードアレルギーの原因に、リーキーガット症候群というものがあり、それは腸内環境の悪化が引きこしているということをお分かりいただけたかと思います。

人に理解されない慢性的な不調は、とても辛いものです。薬を飲んでなだめている…気の持ちようで乗り切っている…という方は、原因の解明のためにも、遅延型フードアレルギー検査を検討してみてください。治療の足掛かりが見つかるかも知れません。

腸内環境を健康にする「シンバイオティクス」とは?

特に難病を抱えていたり、命にかかわる病気にかかっていなくても、健康であることに興味を持つのは当然のことです。そして最近では、健康のベースとしての「腸内環境」に大きな注目が集まっており、その中でも「シンバイオティクス」という考え方が浸透してきています。そこで今回は、シンバイオティクスについてと、実行するためのポイントをお伝えします。

 腸内環境を健康にするために必要なこと

 腸内環境を健康に保つためには、「これ以上悪くしない」ことと、「さらに良くする」ことの両面からのアプローチが必要です。


【腸内環境をこれ以上悪化させない】

・ジャンクフードや添加物たっぷりの食事など、腸に負担をかける食事を避ける

・ストレスを無くす(腸内環境は精神的不安やイライラなどでも悪化します)

【腸内環境をさらに良くする】

・食生活を見直し、腸内環境改善に役に立つものを食べる

・適度な運動や、規則正しい生活を送り、自律神経のバランスを整える


シンバイオティクスは、後者の「腸内環境をさらに良くする」ための手段です。効率よく、そして効果的に、腸内環境を整えたい…と考えている方にはおすすめの健康法なのです。

シンバイオティクスとは?

 プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取すること、またはその両方を含む飲料や製剤などをシンバイオティクス(synbiotics)といいます。

初めて聞く言葉で、頭の中に「?」が浮かんだ方も、順番に説明していきますので、ゆっくり読み進めてください。

シンバイオティクスの「シン」とは、協力してという意味の接頭語である「Syn」。
「シンフォニー」の「シン」ですね。この言葉は、1995年に英国の微生物学者Gibsonによって提唱されたもので、まだ比較的新しい考え方と言えます。

 

これまでも、腸内環境を改善するために、様々な方法がすすめられてきました。

その中には、

・ヒトにとって有用な生きた善玉菌を摂取したり(プロバイオティクス)、

・善玉菌のエサになるオリゴ糖・食物繊維を摂取したり(プレバイオティクス)

など、私たちがすでに知っているものも多くあります。

そして近年、そのプロバイオティクスとプレバイオティクスをバランスよく食べたり、あるいは双方を含む食事や機能性食品を摂取して腸内環境にアプローチし、さらなる効果を求めることが『シンバイオティクス』と呼ばれ、効果が証明され始めているのです。

シンバイオティクスは、医療の現場にも応用されています。

一例ですが、ガンの術後の感染性合併症に対する効果や、事故や感染症で全身に炎症が起き、重篤な状態で運ばれてくるSIRSの患者での効果も報告されており、今後ますます有効性が知られていくであろう考え方なのです。

それでは、シンバイオティクスに含まれる「プロバイオティクスとプレバイオティクス」について、詳しく説明していきましょう。

 プロバイオティクスとは


プロバイオティクスの役割:有用菌を届ける

⇒善玉菌そのもの、または死んだ善玉菌が体内に数時間滞在することで、腸内環境を整える

よく使われるもの:乳酸菌・ビフィズス菌


プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを改善することにより、宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義されています。

「おなかにいい」というイメージがあり、日常で摂取する機会が多いのは、乳酸菌・ビフィズス菌です。これらはサプリメントや飲料で積極的に摂っている人も多いのではないでしょうか。

ただし、何でもいいわけではなく、安全性が証明された株菌であることが重要です。

 

プレバイオティクスとは


プレバイオティクスの役割:有用菌を育てる

⇒有用菌である善玉菌を増殖させ、活性化して腸内環境を整えます。
消化・吸収されずに大腸まで到達し、そこで有用菌に利用されるものをいいます。

良く使われるもの:
オリゴ糖…腸内環境改善。ビフィズス菌などの有用菌のエサになる

不溶性食物繊維…便通改善。便のかさを増やし、腸壁を刺激して、ぜん動運動を促進させる

水溶性食物繊維…短鎖脂肪酸をつくりだす。保水作用により便を柔らかくし、腸のぜん動運動を活発化


プレバイオテクィクスに分類される食物繊維には不溶性と水溶性の2タイプがあります。

どちらにしても食物繊維は、その人が持っている腸内の善玉菌のエサになり、元気にする働きがあります。また近年の研究で、水溶性食物繊維は大腸まで消化されずに到達し、身体にとっていい影響を与えてくれる栄養素である「短鎖脂肪酸」に変わることが分かってきました。

短鎖脂肪酸とは

 水溶性食物繊維が腸内で分解されてできる短鎖脂肪酸は、健康にとってプラスとなるはたらきをしてくれます。

短鎖脂肪酸のはたらき

・免疫力を向上させる

・血糖値上昇を抑制する

・悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やす

・炎症を抑える物質を発生させる

・大腸内の有害菌増殖を抑える

・肥満を抑制する

・肝臓や筋肉・腎臓の栄養源として利用される

「単鎖脂肪酸」がこのような役割を持つことがわかってきたのは、1990年代になってからのことです。腸内で短鎖脂肪酸にしっかりはたらいてもらうためにも、食物繊維などのプレバイオティクスをたくさん摂り、腸内の善玉菌を増やすことが必要です。

そして短鎖脂肪酸がたくさんできればできるほど、腸内環境が整えられ、さまざまな疾患を起こすリスクが軽減するのです。

 シンバイオティクスを考えたときに摂取すべき食べ物

シンバイオティクスを生活に取り入れるためには、プロバイオティクスのものと、プレバイオティクスのものをバランスよく摂取することが必要ということが分かりました。

それでは実際に、何を食べればよいのかをみていきましょう。


プロバイオティクス

乳酸菌…ヨーグルト、酒かす、納豆

ビフィズス菌…ぬか漬け、味噌

プレバイオティクス

オリゴ糖…キャベツ、玉ねぎ、にんにく、ゴボウ

水溶性食物繊維…豆類、寒天、海藻類、

不溶性食物繊維…ブロッコリー、芋、きのこ類、とうもろこし、果物、バナナ、こんにゃく

どれも身近な食べ物ばかりですね。これなら、日常の食事に取り入れることができるのではないでしょうか。

ポイントは、どれかひとつを集中的に食べるのではなく、いろいろな食材をバランスよく食べることです。そうすることで腸内環境は整い、全身の健康により良い影響を与えてくれるのです。

なかなか食事で摂取できない人は、サプリメントで補完を

 シンバイオティクスは、決して大げさな治療ではなく、食生活の中で取り組んでいけることであると分かりました。しかしそうは言っても、毎食完璧に栄養素を摂ることができるとは限りません。

また、腸内の環境には個人差があります。自分にとってどの栄養が不足しているか・過剰なのかは、自己判断ではなかなか分からないこともあります。

そのため、シンバイオティクスを意識したサプリメントを利用するのもひとつの手です。サプリメントはあくまで補助的なものではありますが、腸内のベースを整えるためには、効率的だと言えるからです。

ただしサプリメントを利用するときも、自分勝手に選ぶのではなく、専門家のアドバイスに従うことをおすすめします。せっかく飲んだサプリがが、腸にとって不要だったり過剰だったりしてはもったいないからです。

まとめ

プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取し、おなかの健康を守るとともに身体本来の力を強める「シンバイオティクス」。言葉だけ聞くと難しそうに聞こえますが、腸内環境のためにとても良いことがお分かりいただけたかと思います。

医学はどんどん進化しています。シンバイオティクスの考え方を軸にして、心身ともに健康な状態をキープできるようにしてみてください。

食事制限なしに遅延型フードアレルギーを改善する方法

遅延型フードアレルギーの根本的な改善のために、食事制限は必須ではないということをご存知ですか?

フードアレルギーと聞くと、「反応の出た食材を食べてはいけない」と思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。しかし、それは根本的な解決策ではありません。そこで今回は、遅延型フードアレルギーと食事制限の関係、危険性、そして改善に向けた具体的なステップについてご紹介します。

一般的に言われている遅延型フードアレルギーの治療方法

フードアレルギーと聞いて、何を思い浮かべますか?

たとえば桃やメロンなどの果物、そば、ナッツ類など…

私たちの身体は、様々な食物に対してアレルギー反応を起こしてしまいます。

フードアレルギーには、食べてすぐに症状が出る即時性のものと、数時間から数週間もたってから症状が出る「遅延型」のものがあります。

即時型のアレルギーの場合、幼少期にはじめて食べたもので急な症状が出たり、特定の食材を食べてすぐに体調不良などに気付き、病院でアレルギー検査を受けたというパターンが多いのではないでしょうか。そして、アレルゲンが特定されると、医師から「それを食べてはいけない」という指導を受けたことと思います。

その結果、除去食しか食べられないようになったり、自由に外食ができなくなってしまったりと、生活の中に不便を感じている場合も多いでしょう。

遅延型フードアレルギーも、「自分がどの食材にアレルギーを持っているか」は、検査で分かります。

そのとき、自分では思いもよらなかった食材の数値が高い、もしくは好物だと思ってよく食べていたものに反応が出るなど、驚くような結果が出ることが多くあります。

そして即時型と同様に「反応の出た食材は、食べないでください」と指導を受けることがほとんどなのです。

原因食材の除去は、根本解決ではない

ただし遅延型フードアレルギーにおいて、アレルゲンとなる食材を「食べない」という方法は、対症療法でしかなく、根本的な解決にはなりません。

それは、食べないことで一時的に症状が改善することがあっても、再び食べ始めると同じような症状が出てしまうからです。

原因となる食材の除去は、あくまで「応急処置」。

それが即時型フードアレルギーで、食べてすぐに重篤な症状が出てしまう…という場合は、一時的に「食べない」ということも必要です。しかし、慢性的な不調の原因が遅延型フードアレルギーだった場合、ただ単に避けるだけでは、根本的な解決にはなっていないのです。

原因食材の除去に潜むリスク

検査の結果から「食べてはいけない」と言われた場合、治したい一心でそれを忠実に守ることと思います。しかし、それは楽しいはずの食生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。

それだけなら良いのですが、自己流に反応の出ている食材を全て制限し、かえって体調が悪くなってしまう…また、頻繁に検査を行って、反応の出る食材の数がだんだんと増えてしまい、どうしてよいか分からなくなった…というケースも見受けられます。

とくに子どもの場合は、必要な栄養を十分にとれず、栄養障害を起こしてしまう危険性も持っています。

もちろん、検査結果をもとに必要最低限の食事制限をして、体調が良くなることもあるでしょう。しかし、一方では不自由な思いをして食事制限をしても何の効果がなかったり、かえって体調を乱される場合があるということも、知っておいてください。

遅延型フードアレルギーを根本的に解決しよう

遅延型のフードアレルギーを根本的に解決するには、腸内の環境に目を向けることが必要です。

私たちの腸の中には、100兆個もの腸内フローラが存在しています。この腸内フローラは、ただ腸内にいるだけではありません。食べたものをきちんと消化・吸収させるため、重要な役割を果たしています。

 

たんぱく質を例にとってみましょう。

食事に含まれるたんぱく質は、小腸にある「消化酵素」のはたらきで、ペプチドやアミノ酸というものに分解されます。 分解された腸内のたんぱく質やペプチドは、普通は腸の外に出ることはありません。

そして腸内フローラが正しくはたらくことで、小腸の中の粘膜が「バリアー」の役割となり、腸から「不要なもの」が体の中に入ってこないようにしています。

ところが、何らかのストレスが原因で腸内フローラのバランスが崩れると、腸内環境が乱れてしまいます。

すると腸の壁に穴があき、その穴から、たんぱく質やペプチドが血液中にもれていってしまうのです。このような状態を、リーキーガット症候群と言います。

【関連記事】リーキーガット症候群とは?

リーキーガットの状態では、十分に分解されていない物質が血液中にどんどん漏れてしまうため、身体がそれを「異常事態」と判断してアレルギー反応を起こします。つまり、アレルギー反応が起こること自体が問題なのではなく、アレルギーを起こすような「異物」が体の中に漏れて入ってくることが問題なのです。これが「遅延型フードアレルギー」の原因です。

食事制限なしに遅延型フードアレルギーを改善する方法

そう聞くと、ますます「NGなものを食べてはいけないのでは?」と思うかも知れません。

しかし、どんなに食べるものに気を使っても、腸の壁の穴がふさがらない限り、遅延型フードアレルギーの根本的解決にはなりません。

つまり必要なのは、「食べないで不調な症状がなくなった」状態ではなく、「何を食べても元気で健康でいられる」ように、腸内環境を正常な状態にする治療なのです。

ある食材で「食物アレルギー」を起こしていたとしても、きっちりと腸内環境を整え、リーキーガットを治療すれば、その食材も食べれるようになります。いつまでも食べれる様にならないならば、それは治療がまだ不十分であるということを意味しています。

具体的にどのようにすればいいか?

フードアレルギーは単に検査結果で陽性が出たからという単純な理由で、食物除去をするべきものではないということが理解できたら、実際に根本的な改善へ向けてのアクションを起こしていきましょう。手順としては、以下の流れがおすすめです。

①アレルギー反応の出た食材を、とりあえず2週間だけ制限し、その後また以前と同じように食べてみる。そして、食べることを制限した2週間と、再び食べ始めた2週間を比べて、自分の体調にどのような変化があるかどうかを確かめる。もし、ある食材を2週間制限して体調が良くなり、食べ始めてまた体調が悪くなれば、根本的治療であるリーキーガットの治療を行いながら、しばらくは控える。

②並行して、腸内環境を整えることに気を配る。
(食物繊維を積極的にとる、補助としてサプリメントを利用するなど)

③もし、リーキーガットの治療を行なっているのに、いつまでもある食材に対しての反応がなくならなければ、それ以外の原因(カンジダ菌感染や重金属による腸管の損傷など)が関係している可能性があるため、改めて検査を行う

このような進めかたで、自分の遅延型フードアレルギーの程度を知り、食生活をコントロールすることが必要です。

腸内は自分の目で見ることはできません。だからこそ、状態を把握して、根本的な改善を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

遅延型フードアレルギーは、自分では気付きにくく、そして治しにくい病気です。だからこそとりあえずの食事制限がおこなわれがちなのですが、「食べない」ということでは本当の原因は解消できません。遅延型フードアレルギーの改善のためにも、腸内環境を整えて、好きなものを食べることのできる身体を取り戻しましょう。

リーキーガット症候群を改善する方法

「リーキーガット症候群を改善したい」と思っている方は、改善のために何をしたらいいのか…何をしてはいけないのか…きっと、いろいろな情報を求めていることでしょう。

リーキーガット症候群は、薬ですぐ治るものではありません。しかし、長期間じっくりと向き合うことで、その状態から脱することは可能です。

今回は、そのために何をしたらいいの?という疑問にお答えします。

リーキーガット症候群を治すために何をするべきか?

リーキーガット症候群は、簡単にいうと「小腸の壁に穴があいてしまい、出てはいけない物質がどんどん漏れ出していっている状態」のことです。

改善のためには、まずはこの壁の穴を何とかしなくてはならないのですが、直接ペタペタと修復をするわけにはいかないのが、内臓疾患の不便なところ。

それでは、改善に向けてどのように取り組んでいけば良いのでしょうか。

まずは、壁に穴のあいた程度を把握すること

自分の不調の原因が本当にリーキーガットなのかは、検査をしなくては見つけられません。 しかし、現段階では直接的にリーキーガットを診断する検査は存在しません。

そこで行われているのが、腸管の隙間から漏れ出してしまった食物が起こしている「アレルギー反応」を調べることによって、リーキーガットの程度を評価する検査です。

このアレルギー反応のことを「遅延型フードアレルギー」と言います。
そして、このアレルギー反応を調べるバイオロジカル検査を「遅延型フードアレルギー検査」と言います。

遅延型フードアレルギーは、一般的にイメージされている即時型フードアレルギーとは違い、食物を食べてから半日〜数日後に症状があらわれるフードアレルギーです。症状も、じんましんや呼吸困難などに限らず、うつ・頭痛・めまい・肩こり・慢性疲労など、一見は食べ物が原因とは分からないようなものまで様々です。

そのため自分でアレルギーだと判断することが難しいのですが、「どの食べ物で、どの程度」反応が出ているかは、遅延型フードアレルギー検査で調べることが可能です。

自分ではまったく気が付いていなくても、「この食材を食べると、数日後に不調の反応が出ている」という結果が検査で明らかになることで、「小腸の壁がどれくらいダメージを受けているのか」を推測することができるのですね。

生活習慣を整えよう

小腸の壁に穴が開いてしまうまでには、いろいろな要因が絡まり合っています。

たとえば、食生活が乱れていたり、昼夜逆転の生活でずっと身体がダルかったり、人間関係のストレスにさらされて慢性的に気分がスッキリしなかったり…

そんな、「命にかかわるほど重大とは思えないけれど、ジワジワと身体をむしばんでいく」ような生活習慣を送っていると、腸内毒素が発生してしまいます。

その腸内毒素は、腸壁の粘膜にダメージを与えます。その結果、リーキーガット症候群になりやすい環境が生まれてしまうのです。

また、たいして必要ではないときに痛み止めや抗生物質などの医薬品を気軽に飲んでいたり、アルコールやカフェインなどの刺激物をたっぷり摂っているような生活をしている場合も、リーキーガットになりやすいと言われています。

食生活の改善をしよう

リーキーガット症候群の原因には、腸内環境が大きくかかわっています。

【関連記事】リーキーガット症候群とは?

小腸の壁に、穴は勝手にはあきません。そこには、日頃の食生活や生活習慣が関係しています。食生活が乱れると腸内フローラが乱れます。その結果、腸内で悪玉菌が増えてしまい、有害物質が放出されるようになります。また食べ物に含まれている添加物・合成保存料なども、腸の炎症の原因となっているのです。

そこで最優先とされるのは、食生活の改善です。

腸は当然、食べたものの影響を大きく受けています。そこで、「リーキーガット症候群を治す」という目的の前に、「腸を元気にさせる」という根本的な意識を持って食生活の改善に取り組んでみましょう。

たとえば、毎日過労でフラフラな人にどんどん栄養ドリンクを飲ませても、根本的な解決にはなりませんよね。それよりは、睡眠時間を増やし、規則正しい生活をして自然のものをたっぷり食べてもらう方が、身体全体が回復するというイメージはお分かりいただけると思います。

それと同じで、「これを食べたからリーキーガット症候群が治る」という食材はありません。まずは、人間の身体によい影響を与えてくれる食材をしっかり食べて、腸のベースを整えることが必要なのです。

食生活の改善におすすめこと

・ゆっくり食べる、よく噛んで食べる

・砂糖食品、食品添加物、イースト食品を控える(腸管の粘膜を傷める原因となる)

・アルコールやカフェインなどの刺激物を控える

・発酵食品を積極的に食べる(味噌や醤油、ぬか漬けなどを使う和食がおすすめ)

・医薬品を控える(痛み止め・抗生物質などもダメージの原因となるため)

特に有効なのが、食物繊維をたくさん摂ることです。食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸の壁の炎症を抑える役割をもつ「短鎖脂肪酸」を増やしてくれます。

以上のことに気を付けるだけでも、腸内環境の改善にはとても役立ちます。目には見えませんが、腸内がどんどんキレイになっていくのをイメージして取り組んでみてください。

サプリメントで腸内環境を整えよう

ストレスのたまらない生活を送り、食事をできるだけ規則正しくしても症状が治まらない場合は、腸内環境を整え、傷んだ腸管粘膜を修復するサプリメントを取ることも効果的です。

腸内環境を整えるサプリメントとしては、乳酸菌のものが有名です。ただし、効果には当然個人差があるのと、その菌が体質に合っているかどうかによっては逆効果になることもあり得るので、注意してください。

また、腸管を修復するために有効な成分には「グルタミン」「オメガ3」「ビタミンD」などがありますが、自己判断で飲み過ぎることのないようにしましょう。市販のサプリメントには添加物もたくさん入っています。品質のよいものを選ばないと、かえって身体に負担をかけてしまう可能性もあります。

栄養療法を行うクリニックで治療をしよう

リーキーガット症候群を改善するためには、専門医のいるクリニックへ行くという選択肢もあります。

クリニックでは、遅延型フードアレルギーの検査などによって、リーキーガットの程度を判断します。そのうえで、生活習慣を整えながら「腸の壁にあいた穴がふさがるような治療」が行われます。

クリニックは、栄養学に基づいた治療を受けられるところを選びましょう。

ただし、リーキーガット症候群は比較的最近になってから問題視されはじめた疾患です。クリニックによっては、専門知識がなく、適切な治療を受けられない可能性もあります。

また、分子栄養学のクリニックで遅延型フードアレルギーの検査を受けると、反応の出た食材を「食べないでください」という指導をされることがあります。もちろん一時的に控えたほうがいい場合もありますが、根本的な原因である「小腸の壁の穴」を修復しないことには、リーキーガット症候群が治ったとは言えません。

「治したい!」と思うならば、リーキーガット症候群の治療経験がある医師を選ぶことが、改善への近道です。

まとめ

リーキーガット症候群は、自分だけで改善することはやや難しい疾患です。しかし、食生活を見直したり、ストレスを受けないような環境に身を置くことなど、ある程度の対策は可能です。

腸を元気にするためには、腸にとって「気持ちいい!」環境を作ってあげることが大切。あなたが受けたストレスは、そのまま腸内環境にも反映されてしまいます。それを知ったうえで、適切な治療が受けられるクリニックを探してみてください。

リーキーガット症候群とは?

リーキーガット症候群。聞きなれない疾患名ですが、最近この「リーキーガット症候群」が身体のさまざまな不調の原因になっていることに注目が集まっています。

今回は、「もしかしたらリーキーガット症候群かも知れない…」「よく分からない病気だけど、そのメカニズムが知りたい…」という方に向けて、リーキーガット症候群を分かりやすく解説してみましょう。

リーキーガット症候群って、何?

リーキーとは、英語で「液体などが漏れる」という意味を持つ、動詞「リーク(Leak)の形容詞。つまりリーキーガット症候群を簡単にいうと、「小腸の壁に穴があいてしまい、出てはいけない物質がどんどん漏れ出していっている状態」のことです。

小腸は、「食べたものから栄養を吸収し、身体全体を動かすためのバランスを取る」という、とても大切な役割をになっています。腸が正しく機能していれば身体は免疫力を維持できます。そしてビタミンやホルモンをバランスよく作り出し、身体全体を健康な状態にキープすることができているのです。

しかし、何らかのダメージを受け、小腸の壁に傷ができてしまうことがあります。

すると、小腸から栄養が正しく吸収されないどころか、漏れ出てはいけない食べ物の細かい粒子が血液の中に流れ出してしまい、身体にとって様々な不具合が起こってしまうのです。

リーキーガット症候群が引き起こす症状や病気

リーキーガット症候群から引き起こされる身体の不調には、いろいろなものがあります。

こんな不調に悩んでいませんか?

原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、抜け毛・もろい爪、お腹の張り・消化不良、不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感、下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、クローン病、過敏性腸症候群…

どうでしょう。思い当たる症状はありますか?
まさか、小腸の傷が原因とは思えない症状も含まれていますね。

つまり、全身および精神に関わる様々な不調が、腸内の状態と関連しているとも言えるのです。

しかし、リーキーガットがもたらす症状には個人差があります。特に生活習慣が原因の場合は、原因はひとつではありませんし、なかなか特定しにくいのが現状です。

さらに、最近まではリーキーガット症候群を正しく診断をする検査方法がなかったため、医学的な定義や治療がされにくいという問題も。そのため、自分がリーキーガット症候群だと気が付かないまま過ごしている人もたくさんいるのです。

リーキーガット症候群は、免疫力も下げてしまう!?

私たちの腸は、身体のセキュリティシステムとしての役割も果たしています。
しかしリーキーガット症候群になってしまうことで、食べ物だけではなく、有害な毒素やホルモン・ウイルス・食品添加物、合成保存料なども腸から血中に流れ込んでしまいます。

すると、私たちの体は「異常な物質が体の中に入ってきた!」と反応し、免疫システムに大きな負担がかかるのです。

免疫システムのバランスが狂ってしまうと、様々なアレルギー疾患や自己免疫疾患といった病気が起こることもあります。つまり、生活に大きな支障をもたらす慢性病の原因は、腸にある可能性が大きいのです。

リーキーガット症候群はどのように起こるのか?

それでは、リーキーガット症候群が起きるメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう。

まず、人間が食べたものは胃で細かく分解されて、胃酸や消化酵素と混ぜられます。

その後、小腸に送られた食物は、さらに細かい分子に分解されていきます。たとえばお肉や魚などのタンパク質を食べたとき、そのタンパク質は分解酵素によりペプチドという細かい分子の状態を経て、アミノ酸に分解されます。そのようにして、アミノ酸まで分解されたタンパク質が、私たちの身体の栄養となっていくのです。

しかし、ここで問題が起きることがあります。

食べたタンパク質は、とても微細なアミノ酸にまで分解されてはじめて小腸の壁から吸収され、栄養として機能します。ところが、腸内環境の状態が悪くなると、小腸の壁に炎症が起き、隙間ができてしまうことがあるのです。

するとその隙間から、まだアミノ酸にまで分解されていない、分子量の大きなままのタンパク質やペプチドが、血中に流れ出してしまいます。そして、本来ならば血中に入ってくることのない「異物」を察知した身体が、それを「異常事態」と判断し、全身の不調に繋がっていくのです。

【正常な腸内】

【崩壊してしまった腸内】

 

 

 

 

 

 

 

 

小腸が健康ならば、炎症による隙間ができることはありません。つまり、不調にそれぞれの原因があるというよりは、アレルギーを起こすような「異物」が血中に漏れ出していること自体が問題なのですね。

 

リーキーガット症候群になる原因とは?

それでは、手も届かず、物理的に攻撃されることの無さそうな小腸に、どうしてそんな傷が付いてしまうのでしょう!?

腸内環境のバランスがカギ!

腸内フローラという言葉を聞いたことはあると思います。

私たちの腸には、実に300~1000種類とも言われる微生物が存在し、それぞれの役割を果たして私たちの健康を維持してくれています。

その「腸内フローラ」は、善玉菌と日和見菌、そして悪玉菌で構成されています。日和見菌とは腸内環境の状態によって善玉菌にも悪玉菌にもなる菌のことです。

そして、善玉菌が正常に働き、腸を中心とする消化器系の機能が果たされていると、全身の健康レベルが上がり、病気になるのを避けることができます。しかし善玉菌の働きが鈍くなると、悪玉菌の動きを抑えることができません。これが俗にいう「腸内環境のバランスが悪い」という状態です。

そしてその結果、腸の粘膜に傷がつき、細胞と細胞の間の結合部分が緩んでしまうことによって「リーキーガット症候群」が引き起こされるのです。

ストレスや生活習慣も、腸内環境に関係している?

リーキーガットを引き起こす原因は、腸内環境のバランス悪化だけではありません。たとえば、日常で受けるストレス、ジャンクフードや砂糖の入った食品の摂り過ぎ、過食などの消化不良なども関わってきます。

そのような生活習慣の悪化からは、腸内毒素が発生します。

腸内毒素は、腸壁の粘膜にダメージを与えます。その結果、リーキーガット症候群になりやすい環境が生まれてしまうのです。

また、痛み止めや抗生物質、ステロイド剤やピルのような医薬品や、アルコールやカフェイン、栄養不足などの日常的な要因も、リーキーガットの原因になると言われています。

リーキーガット症候群は遅延型フードアレルギー検査でわかる

自分の腸がリーキーガット状態かどうかは、もちろん自分で見ることはできません。

「腸の異常は、内視鏡検査で分かるのでは!?」と思うかも知れませんが、実は、内視鏡検査をしても腸にあいている穴が見えることはありません。そのため、もしリーキーガットが原因で身体の不調が起きていても、原因として特定するのはとても難しいことなのです。

しかし最近では、小腸の傷から漏れ出してしまった食物が引き起こすアレルギー反応を調べることによって、リーキーガット症候群の程度を知ることができるようになってきました。

これを「遅延型アレルギー検査」と言います。つまり、腸にあいた穴自体を見つけるのではなく、結果として起きている異常の程度を知ることで、適切な治療方法を検討できるという検査です。

まとめ

腸内は目には見えませんが、そのバランスが崩れることで、健康に大きな影響を与えてしまいます。その中でもリーキーガット症候群は、不調の原因として認められ始めた、比較的新しい疾患です。

いろいろな病院へ行ったけれど、どうもスッキリ治らない…という不調を抱えている場合は、ご自身の「腸の中の傷」について少し考えてみてはいかがでしょうか?もしかしたら、思わぬ改善のヒントが見つかるかも知れません。

遅延型フードアレルギーの原因とは?

「遅延型フードアレルギー」という言葉をよく聞くようになってきました。しかし、そのメカニズムや、なってしまったときにどうしたらいいかということについては、まだ一般的には知られていません。
そこで今回は、遅延型フードアレルギーについての基礎知識を解説します。遅延型フードアレルギーが引き起こされる原因や、その対処方法などを知り、身体の声に耳を傾けるキッカケにしてみてください。

遅延型フードアレルギーとは?

アレルギーという言葉を知らない人はいないですよね。そば、花粉、ネコ…世の中には様々なアレルギー持った人がおり、そのアレルゲンに接することで発現する目のかゆみやくしゃみ、湿疹などに悩まされています。

アレルギーの中でも、食べ物によって引き起こされるものを「フードアレルギー」と呼びます。

実はフードアレルギーには「即時型」と「遅延型」の2種類があり、よく知られているのは、アレルゲンを食べた直後に反応が出る「即時型」フードアレルギーです。

それに対し、「遅延型」のフードアレルギーはあまり認識されることがありません。その理由は、アレルゲンとなる食べ物を摂ってから半日から数日以上の時間をかけ、ゆっくりとアレルギー反応が出てくるからです。

そもそもアレルギーとは、身体にとって危険な物質が外から入ってきたときに、その物質をやっつけて排出しようとする身体の免疫反応のひとつです。

つまり「遅延型」とは、その免疫反応の反応スピードが急激ではなく、ゆっくりであるということなのです。

遅延型フードアレルギーが引き起こす症状

遅延型フードアレルギーは、すぐにはその症状が出ないため、アレルゲンを突き止めることがとても困難です。

また、湿疹や呼吸困難などのような分かりやすい症状だけではなく、「まさか、食べ物が原因だったなんて!」と思うような、意外な体調不良を引き起こしているパターンも多くみられます。

たとえば、以下のような症状に悩まされている場合、その原因は遅延型フードアレルギーかも知れません。

・肌荒れや失神、アトピー性皮膚炎
・腹痛や消化不良、過敏性腸症候群
・イライラや集中力の低下、メンタルの不調
・不妊
・冷え性、肩こり、頭痛や頭重感
・筋肉、関節の痛み
・むくみや体重増加
・不眠

このような症状には、まさかその原因が「数日前に食べた特定の食べ物」であるとは、一般的には考えられないものも含まれます。しかし、様々な不調に悩まされていながら、自分が遅延型フードアレルギーであることに気が付いていない人が多いのも事実なのです。

遅延型フードアレルギーは、治療が難しいとされる疾病との関連も深く、たとえば、※慢性疲労症候群・潰瘍性大腸炎・起立性調節障害なども、遅延型フードアレルギーが原因である可能性を持っています。

もしあなたが今、日常生活に支障が出るほどの不調に悩み、対症療法で症状をおさえているだけ…という場合は、遅延型フードアレルギーを疑ってみてもいいかも知れません。

(※の病気については、記事下部の「マメ知識」をお読みください)

遅延型フードアレルギーはどのようにして起こるのか?

それでは、遅延型フードアレルギーはどのようにして起こるのでしょうか。
その原因には、私たちの腸内環境が大きく関わっています。

食べたものは、細かい分子に分解されていく

人間が食べたものは、まずは胃でこまかく粉砕され、胃酸や消化酵素と混ぜられます。
その後、小腸に送られた食物は、さらに細かい分子に分解されていきます。

たとえばお肉や魚などのタンパク質を食べたとき、そのタンパク質は分解酵素によりペプチドという細かい分子の状態を経て、アミノ酸に分解されます。そのようにして、アミノ酸まで分解されたタンパク質が、私たちの身体の栄養となるのです。

小腸が健康であることが重要

しかし、ここで問題が起きることがあります。

食べたタンパク質は、とても微細なアミノ酸にまで分解されてはじめて小腸の壁から吸収され、栄養として機能します。ところが、腸内環境の状態が悪くなると、小腸の壁に炎症が起き、隙間ができてしまうことがあります。

するとその隙間から、まだアミノ酸にまで分解されていない、分子量の大きなままのタンパク質やペプチドが、血中に流れ出してしまうことがあるのです。

そして、本来ならば血中に入ってくることのない「異物」を察知した身体が、それを「異常事態」と判断し、アレルギー反応を引き起こします。これが「遅延型フードアレルギー」の原因です。

小腸が健康ならば、炎症による隙間ができることはありません。つまり、アレルギー反応が出ることが原因なのではなく、アレルギーを起こすような「異物」が血中に漏れ出していることが、問題なのです。

遅延型フードアレルギーになったときはどうすればよいのか?

もしかしたら遅延型フードアレルギーになってしまったのではないか?
この原因不明の不調の原因は、遅延型フードアレルギーなのではないか?

そう思っても、そのアレルゲンを自分で突き止めることはとても困難です。そのため、遅延型フードアレルギーには検査が存在します。まずは検査で、自分がどのような状態にあるのかを知ることが必要だからです。

検査後、遅延型フードアレルギーの治療に入ります。

まず、出ている症状があまりにも重い場合は、症状を和らげるための対症療法を行います。
しかし、頭痛薬を飲み続けても頭痛の根本解決にはならないように、つらさを緩和するだけでは治療とは言えません。だからこそ、並行して、遅延型フードアレルギーの原因である腸内環境の改善を行うことが必要になるのです。

腸内環境が改善され、小腸の壁の炎症がおさまってくると、アレルゲンであるものを食べても、血中に流れ出してしまうことが無くなり、正常に吸収されるようになってきます。

安易に「アレルゲンの食べ物を食べない」という対応は、アレルギー反応を出さないという一点に関しては有効ですが、遅延型フードアレルギーの根本解決にはならないのです。

 


マメ知識「こんな症状に悩まされていませんか?」

・慢性疲労症候群
まるでずっと風邪をひいているかのように、だるさや眠気、めまいなどが続き、ときには疲労感から寝たきりになってしまう症状です。診察を受けてもはっきりした原因が分からないことも多く、メンタル不調と紐づけられ、長く苦しむ人が多いのが特徴です。

・潰瘍性大腸炎
血便から始まり、下痢や軟便に悩まされる症状です。悪化すると1日に何度もトイレに駆け込むことになり、日常生活に支障をきたすようになります。薬による内科治療が行われ。重症の場合には手術が必要となることもある、つらい病気です。

・起立性調節障害
思春期に起こりやすい、自律神経機能不全のひとつです。立ちくらみや失神、倦怠感、また朝に起きることができなくなるという症状に悩まされます。血液による酸素や栄養の供給も悪くなり、思考力の低下を招くこともあります。


まとめ

アレルギーによる心身の不調には名前の付かないものも多く、病院で診察を受けてもなかなか治療が進まないことがあります。そのため、日常の不調に悩む人が、遅延型フードアレルギーを疑って検査をすることが増えているのです。
まずは自分自身の状態を知り、その後腸内環境を整えることで、今まで苦しんでいた不調を改善することができるかも知れません。

腸内環境が健康を維持するために大切な理由

「健康を維持するためには、腸内環境が大切」

最近目にすることが増えたこのようなニュースですが、情報としては知っていても、実際にどうして腸が全身の健康に関係があるのか、そして、毎日の生活の中でどのようなことに気を付ければいいのか、それをしっかりと理解されている方は少ないと思います。
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