先生に聞いてみた!

【先生に聞いてみた!】苦くない?どんな味がある?進化した青汁の選び方

ゆき

実家から荷物が届いたんだけど、中に、両親が飲んでいる青汁が入っていて…。

なつ

娘がジャンクフードばっかり食べているのを心配しているのよ!
ステキな親心じゃない。しっかり飲んだらいいわよ。

ゆき

うーん、苦いの嫌いなんだよね。

なつ

最近の青汁は、苦くないものが主流よ。
まずはパッケージで、どんな商品なのか確認してみたら?

ゆき

えっ?そうなの??
本当だ…よく見たらフルーツフレーバーって書いてある!

なつ

もちろん、葉っぱの青臭さが完全に消えるわけではないけど…。
ニガっ!って顔をしかめるような商品は少なくなっていると思うの。

ゆき

それは嬉しい!
美容と健康にいいのは何となく分かっていて、あとは飲みやすさだけがネックだったんだよね。

なつ

私もたまに、乳酸菌入りの青汁を飲んでいるわよ。

ゆき

へぇ〜!進化しているんだね。
よく考えたら、苦いのが嫌いでゴーヤも食べれないお父さんが飲んでいるんだから、苦いはずないね。

なつ

今度は、別の種類で美味しい青汁を探して、ご両親に送ってあげたら?

ゆき

いやいや、それはナシ。
私はいつまでも送ってもらう方でいたいの〜!

登場人物
ゆき
美容と健康情報が大好きな会社員。
新しいものに飛びつきがちだが、たいてい3日坊主。
スイーツ、パン、パスタと演劇、ドラマが好き。
なつ
分からないことは調べたいライター。
いつも取材に飛び回っている。
お酒と旅行とファッションが好き。

かつて「健康にはいいが、飲みにくくマズい」というイメージだった青汁も、進化し、最近では苦くない、飲みやすい商品が主流となっています。

なつ

せっかくの青汁も、選び方が間違ってしまっては意味がありません。今回は進化系の青汁について、ちょっと調べてみましょう。

もう苦くない?青汁の原材料

青汁とは、ケールなどの緑葉野菜を絞った汁で、健康飲料として液体・粉末の状態で販売されています。

市場に出回り始めたころは、ケールが原材料の商品が多く、効果よりも「マズい飲み物」として有名になりました。その後、品質や味は大幅に改善され、飲みやすさをうたう商品も多くなっています。

原材料もケール単体ではなく、ヨモギ、小松菜、抹茶などを加えたものや、モリンガなどのスーパーフードを加えたものも出回っています。緑葉野菜だけではなく、酵素、乳酸菌、アミノ酸などをプラスして、栄養価値を高めた商品も人気です。

どうして健康にいいの?

青汁には、ビタミンとミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。原材料となる野菜の種類によって多少の効果は変わりますが、おおむね以下のような健康促進が期待できます。

  • 血液中の中性脂肪を減らしてくれます。
  • 食物繊維が血糖値の急な上昇を抑えます。
  • ビタミン類とポリフェノールが抗酸化作用を発揮し、老化を防ぎます。

なつ

青汁は免疫細胞のひとつであるT細胞に作用し、アレルギー反応の原因となるIgE抗体を抑えるとか。花粉症やアレルギーの方は、試してみては?

進化系青汁は、飲みやすさ重視?

このような健康食品で大切なのは、なんといっても続けること。そのため最近では各メーカーが味に趣向を凝らしています。

市販されている青汁のフレーバー例
【抹茶風味】ほんのりした甘さと、お茶の上品な香り
【フルーツ味】マンゴーやベリー、ミックスなど、飲みやすい味
【豆乳味】口触りがまろやかになるので、女性に人気
【はちみつ味】甘さをしっかり感じたい方におすすめ
【レモン味】フレッシュな香りで、サラダを飲んでいるよう
【従来タイプ】甘くない、苦みのあるもの

粉末タイプのものは、牛乳・豆乳に溶かしたり、ヨーグルトに混ぜるなどの工夫も可能です。お子さまには、クッキー生地に混ぜて焼くなどすれば、嫌がられずに栄養補給ができそうです。

ゆき

これは、いろいろ買ってしまいそうな予感…。

青汁はいつ飲めばいい?

はっきりと「何時がいい」という答えはありません。ライフスタイルに合わせて決めてください。ただし月に数回しか飲まずに健康効果を求めてはいけません。習慣化することが大切です。

朝:
栄養を吸収しやすい時間帯。まだ胃腸が動いていないので、ゆっくりと、常温で飲むことをおすすめします。

食前:
食事量を減らしたい方は、食前に飲んで空腹感を抑えておきましょう。

夜:
ビタミンやミネラルが豊富な青汁を夜飲むことは、とても効果的です。ただし寝る直前は控えましょう。

運動後:
汗をかいてミネラルが失われているので、青汁は効果的です。しっかり水分補給をしたあとに、青汁を飲むようにしてください。

なつ

気が向いたときしか飲んでいなかったので、ちょっと継続してみようと思いました!

教えて先生!

小西康弘Yasuhiro Konishi

医療法人全人会 理事長 / 小西統合医療内科 院長

2013年より 小西統合医療内科 院長 総合内科専門医 / 医学博士

なつ

先生、青汁には食事からは補いきれない栄養素が凝縮して入っているようですが、買うとき・飲むときに気を付けることはありますか?

先生

青汁にもいろいろな種類が出てきているんですね。知りませんでした。

気を付けるとすれば、飲みやすさのための「味付け」に使われる人工甘味料です。日本人はよく気がつく反面、そこまで必要なの?というくらい余計な物を付け加えがちですね。飲みやすさを追求するあまり、不要なものまで入りすぎている傾向はないでしょうか。

多少飲みにくくても、できるだけ余計な添加物が入っていない商品を選ばれるようにした方がいいと、私は思いますよ。

 

先生のこぼれ話…

食物繊維が不足しがちな現代人。食事で摂りきれない食物繊維を青汁で補うのは、とてもよいことです。食物繊維は腸管の善玉菌に分解されたのち、「短鎖脂肪酸」という腸管の解毒・抗炎症作用を持つ物質に変換されます。女性の方の便秘解消にも役立つでしょう。飲み方だけ気を付ければ、健康に役立つのではないでしょうか。

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