先生に聞いてみた!

【先生に聞いてみた!】自己流禁止!?ファスティングは活性酸素を増やすかもしれない

なつ

ゆき、ファスティングについて知りたいことある?
今度、雑誌で特集を組むから、身近な人からアイデアを聞きたくて。

ゆき

5日間のファスティング道場、行ったことあるよ〜!
流行した時期だったから、予約が取りにくくて大変だったけど。

なつ

ゆきなら行ったことあると思ってた…。でも今回に限っては役に立つわね。
体験してみてどうだった?

ゆき

ぶっちゃけ、痩せなかったし、特に何ってわけじゃなかったけどね…。

なつ

そうか〜。効果については個人差があるし、数値化しにくいからなぁ。記事をつくりにくいのはそこなのよね。エビデンスも見つけにくいし。

ゆき

でも自然の中で瞑想やヨガをするのは気持よかった!最終日は、帰り道でご当地ソフトクリームとか、B級グルメも楽しめたしね!かえって太ったかも。

なつ

(こういうミーハー女子がいるから、ファスティング道場が成り立っているのかもしれません…)

登場人物
ゆき
美容と健康情報が大好きな会社員。
新しいものに飛びつきがちだが、たいてい3日坊主。
スイーツ、パン、パスタと演劇、ドラマが好き。
なつ
分からないことは調べたいライター。
いつも取材に飛び回っている。
お酒と旅行とファッションが好き。

ファスティングを直訳すると「断食」です。断食には修行のようなイメージがありますが、食べ過ぎの翌日だけ食事を抜く、週末だけ制限するなどの「プチ断食」を生活に取り入れる方が増えています。

なつ

一見よさげなファスティングですが、実は体内の活性酸素を増やす可能性があることも分かってきました。イメージ上のメリットだけではなく、フラットな目線でファスティングを考えてみましょうか。

ファスティングとは

ファスティングには、週末だけなどの短期ファスティングと、断食道場などで行う長期ファスティングがあります。ただしファスティングに明確な定義はありません。

ファスティングトレーナーなどの指導の下で行うときは、固形物を絶ち、生命維持に最低限必要なカロリーをドリンクなどで取りながら行うことが多いようです。

ダイエット目的などで単純に食事を抜く方がいますが、それは「絶食」であり、ファスティングでも断食でもありません。

なつ

単に「食べない」では、反動も大きくなり、かえって健康を害してしまいます!

ファスティングの目的は?

長期に渡るファスティング道場へは、「内臓を休める」「デトックスする」などの目的で参加される方が多く、美容だけではなく体質改善や体調管理にも効果があるとされています。

朝昼晩と食事をすれば、消化酵素が分泌され内臓はフル回転します。しかし内臓への負担が減らすことで生命維持に必要な代謝酵素が活性化し、免疫力が高まるといわれています。

ファスティングのデメリット

固形物を食べないファスティングには、体内浄化のイメージがあると思いますが、不適切なファスティングは肝臓の解毒機能に影響し、かえって活性酸素を増やすというデータがあります。

肝臓での解毒には3つのステージがあります。第1ステージでは活性酸素がいったん増え、第2ステージで減り、第3ステージで体外に排出するというフローです。

ゆき

デトックスのために行ったのに、活性酸素が増えるのは困るなぁ…

第1ステージでは、重金属などの水に溶けない有害物質を排出するため、水に溶けるよう変容させますが、そのとき一時的に活性酸素が増えるとされています。この機序を理解しコントロールできなければ、ファスティングはかえって肝臓に負担をかけてしまいます。

知識がない人が自己流で行えば、活性酸素を増やすだけになりますから、かえって健康を害してしまう可能性があるでしょう。

なつ

これはもっと知られていいことですよね。

ファスティングには、正しい知識が必要

ファスティング=即デトックスではありません。本当に健康にいいのならば医療の現場にも取り入れられるはずですが、そうはなっていません。医師が理由を持ってファスティング並みの食事制限をすることがあるとすれば、手術後や、潰瘍性大腸炎・クローン病などの絶食のとき程度です。

無理に実行せず、気になる体調不良は医師に相談しましょう。長期間のファスティングは、その後からにしてくださいね。

教えて先生!

小西康弘Yasuhiro Konishi

医療法人全人会 理事長 / 小西統合医療内科 院長

2013年より 小西統合医療内科 院長 総合内科専門医 / 医学博士

なつ

先生、ファスティングの効果について、どうお考えですか?

先生

よく、ガンを治すために長期間の絶食を提唱している方がいますが、どう考えても身体の栄養や免疫力を低下させ、活性酸素を増やし、かえってガンを治す力を奪っているように感じます。実際に断食でガンが治った方は、「これで絶対にガンを治す」という「強い気持ち」、まさに精神力によってガンを治したのではないでしょうか。

もちろん、ファスティングを実施されている方はそれなりの論理をお持ちでしょう。効果体験もあるはずです。しかし医師としては、根拠不足の行動にも思えますね。

先生のこぼれ話…

ファスティングを否定しているわけではありませんよ。

「1日3食食べないといけない」というのは現代人の思い込みで、空腹時間が健康効果が生む、ということには医学的なエビデンスがあります。空腹時間が「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」にスイッチを入れるといわれているのです。

また12〜16時間絶食することで「オートファジー機能」が高まるというエビデンスもあります。「オートファジー機能」とは絶食で身体が「休息期間、修復期間」に入り、体内に溜まった毒素を排出する機能です。

しかし絶食を続けると、この「オートファジー機能」は適切に機能しません。「食べる / 食べない」を交互に行うからこそ、スイッチのオン / オフがうまく機能するのです。だから長期間にわたって、極端な絶食をすることの意味は、私には理解できませんが…

デトックスという意味では、やはり12〜16時間の絶食を続ける方が科学的な根拠があるように思います。まずは、夕食を18〜19時頃に済ませて、翌朝まで何も食べないという習慣を試してみるのはいかがでしょうか?

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