腸内環境

リーキーガット(腸漏れ)を改善するために摂取したい成分とは?

リーキーガット症候群(腸漏れ)を自力で改善したい!という方にとって、「何を食べるべきなのか」というのは、特に知っておきたい情報でしょう。
そこで今回は、リーキーガット症候群の治療に効果があるとされている「L-グルタミン」について、ご紹介します。リーキーガット症候群を自力で改善させるためのポイントを知り、正しく摂取して効果を実感できるようにしてみてください。

1分でわかるリーキーガット症候群

まずは、リーキーガット症候群をとっても簡単に解説しましょう!


リーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome)とは、

Leaky=漏れている

Gut=腸

Syndrome=症候群

のことで、日本語では「腸漏れ症候群」とも呼ばれます。


漏れる・・・と聞いても「何が? どこから?」と、ピンとこない方も多いと思いますので、もっと簡単に噛み砕いてみると、

「腸の壁に穴があいてしまい、本来は腸内で処理されるはずの物質が、その穴から血液中に漏れてしまっている」という状態です。

また、どうして腸に穴があくかというと

・ストレスや、ジャンクフードばかりの食生活などで腸内環境が悪化する
・抗菌剤、抗生物質や医薬品を多く使うことで、腸内の善玉菌が死滅してしまう

などが原因としてあげられます。

【リーキーガット症候群は、こんな流れで進行していく】

①腸内環境が悪化し、腸の壁に穴があいてしまう

②本来は腸から出ることのない異物が血液中に漏れ出す

②異物が血流に乗って身体のあちこちに到達する

③アレルギー反応や慢性的な不調を引き起こしてしまう

リーキーガット症候群の全体像をとっても簡単にまとめました。
思い当たることは、ありましたか?

リーキガット症候群を改善する方法

リーキーガット症候群の改善とは、具体的には「腸にあいた穴をふさぎ、異物が漏れるのを防ぐ」ということです。

しかし、自分の腸の状態を自分で見ることはできませんし、リーキーガット症候群の程度は内視鏡でも確認できません。

そのため、腸壁がどれくらいダメージを受けているかを把握するために「遅延型フードアレルギー検査」を受けることが推奨されています。

【参考記事】原因不明の体調不良は遅延型フードアレルギーが原因かも

遅延型フードアレルギー検査で、とりあえず避けてみた方がいい食材を知り、並行してリーキーガット症候群の治療を行います。そして腸に与えるダメージを減らしながら、腸の壁の穴を根本的に修復していきます。

またリーキーガット症候群では、食べ物だけが腸から漏れているわけではありません。腸の壁にあいた穴からは、食べ物に含まれる食品添加物や合成保存料などの化学物質や、環境汚染物質・重金属なども身体に入りやすくなっています。そのため単なる食事制限は、根本解決にはなりません。

だからこそ自力でできる対策として、腸内環境を良くするために食生活に気を配るなどの長期的な取り組みが必要になるのです。

ただし、実際にどれくらい腸の壁の穴がふさがったのかを実感するまでには、長い時間が必要です。そのため、腸壁の修復の助けとなる栄養素を効果的に摂る、ということが求められます。

リーキーガットで悩んでいるなら“L-グルタミン”

L-グルタミンは、「非必須アミノ酸」の一種です。

血液や筋肉の中に大量に存在し、潰瘍組織の再生・修復作用があるため、医療分野では胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの治療薬としても使用されています。

【L-グルタミンの効果】

  • 食べたものの消化や吸収を助けてくれる
  • 脳のシナプスのはたらきをサポートしてくれる
  • 免疫力アップの効果がある
  • 血流に乗り、筋肉や脳の栄養となる

さらに、小腸の細胞の重要な栄養源でもあり、傷ついた腸壁の修復には欠かせない栄養素のため、リーキーガット症候群の治療には欠かせないとされています。

【リーキーガット症候群に対するL-グルタミンの効果】

  • 腸内環境を整え、免疫機能のバランスを正しくキープしてくれる
  • 細胞の解毒機能をアップさせてくれる
  • 腸の壁にあいた穴の修復機能がある(バンドエイドのような機能を発揮する)
  • 糖への依存を防ぎ、糖をエサとする悪玉菌が増えるのを抑制してくれる

このような効果が見込めるため、リーキーガット症候群の治療に広く使われています。


マメ知識

L-グルタミンについて調べていくと、「D-グルタミン」、また「グルタミン酸」という言葉にであうことがあります。これらは、同じものと混同されがちですが、実は全然違うものなので、注意してください。

D-グルタミン

体内で天然につくられるL-グルタミンとちがい、人工的につくられたグルタミンです。

グルタミン酸

L-グルタミンと同じく、非必須アミノ酸の一種。昆布のうまみ成分としても知られ、これを使用しているのが「味の素(グルタミン酸ナトリウム)」で、昆布やワカメ以外では、小麦や大豆にも含まれています。
L-グルタミン同様、健康維持には欠かせませんが、リーキーガット症候群の治療ということを考えると、傷付いた細胞や腸壁の修復のためにはL-グルタミンを摂ることが有効とされています。


“L-グルタミン”が摂取できる食べ物

L-グルタミンは、主に筋肉や血液の中に大量に存在し、体内でつくられるものです。

しかし、体力が落ちたり疲労を感じているとき、また激しい運動のあとなどには大量に消費されてしまうため、日頃の食事からも積極的に摂取したいアミノ酸なのです。

L-グルタミンが含まれている食品

  • マグロや鮭などの魚介類
  • 鶏肉、牛肉
  • 大豆製品など、タンパク質食品に多く含まれています。
  • チーズ、卵などの乳製品
  • キャベツ、白菜、ほうれんそう

日常の食卓でもよく見られる食材ですが、効果的にL-グルタミンを摂るためには、いくつか知っておいた方がいいポイントがあります。

【魚介類】

天然魚に比べ、養殖の魚にはL-グルタミンがあまり含まれない等、含有量には個体差があります。

【野菜】

野菜を加熱するとL-グルタミンの成分が壊れてしまうため、たくさん摂取することは難しいことがあります。

【肉類】

タンパク質の摂り過ぎは消化に悪く、悪玉菌を増やし、かえって腸内環境を悪化させる可能性もあります。

L-グルタミンは体内で造られるとはいえ、生きていくうえで欠かせないアミノ酸であるため、適切に摂って身体のバランスを取ることが大切です。しかし、ストレスや運動などで傷付いた細胞の修復など、身体のさまざまな場所でスピーディーに消費され、常に不足しやすいアミノ酸でもあります。

特に、アレルギーを持っている場合や慢性的な不調からくる睡眠不足などでも、L-グルタミンはどんどん消費されます。

さらに、リーキーガット症候群で腸のはたらきが弱まっている場合、せっかく摂った栄養も漏れ出してしまい、効果的な摂取ができていないという問題も出てきます。

だからこそ、リーキーガット症候群の改善を考えるなら、普通の量よりも多くのL-グルタミンを摂らないといけないのです。

L-グルタミンを摂るためには、サプリメントもおすすめ

L-グルタミンを摂るためには、バランスの良い食事が最優先ですが、サプリメントで補助をすることも一般的になっています。

ただし、自己判断で飲み過ぎることのないようにしましょう。市販のサプリメントには、添加物もたくさん入っています。品質のよいものを選ばないと、かえって身体に負担をかけてしまう可能性もあります。

そのため、リーキーガット症候群の治療経験を持つクリニックで、ドクターズサプリメントを処方してもらうという方法がすすめられています。

まとめ

L-グルタミンは、正しく摂取することで、ダメージを受けた腸壁を効率的に修復してくれます。リーキーガット症候群を改善するために、何かできないか…と考えている方は、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。即効性はありませんが、継続することで、自分の体調が良くなっていくことを実感できるでしょう。

 

関連記事

  1. 腸内環境が健康を維持するために大切な理由
  2. リーキーガット症候群とは?
  3. 実は腸内環境が原因?腸内環境を改善して健康に
  4. 原因不明の体調不良は遅延型フードアレルギーが原因かも
  5. 知って食べると効果的 乳製品とビフィズス菌の違いとは?
  6. 毎朝出ているだけでは安心できない つらい便秘の基礎知識と改善方法…
  7. リーキーガット症候群を改善する方法
  8. 遅延型フードアレルギーの原因とは?

特集記事

腸内環境と、肌荒れの関係とは

男女問わず、肌荒れやニキビに悩んでいる方は多いですね。また単なる肌荒れではなく、慢性的なアトピー性皮…

ピックアップ記事

医師監修記事

PAGE TOP