食事

「鍋の素」と添加物の関係 冬の健康は添加物カット鍋で守ろう

スーパーに並んでいる、さまざまな種類の「鍋の素」。とっても手軽なため、使ったことがある方も多いでしょう。
しかし、便利だからと毎回レトルトの鍋の素を買っている方は、食べるたびに自分で思う以上の食品添加物を体内に入れています。
そこで今回は、鍋の素と添加物の関係、そして添加物をなるべく使わない鍋料理についてを解説させていただきます。

鍋の素はとっても便利!でも…

鍋料理。
準備も簡単で、野菜もたっぷり食べられる。
さらに後片付けもラクチンということで、ひとり暮らしの方から、キッチンを預かる主婦(主夫)の方までがとても頼りにしている冬の料理ですよね。

しかし毎回しっかりお出汁を取って準備をするのは面倒…ということで、最近ではあらかじめ味が仕込まれた「鍋の素」が大人気です。定番のちゃんこ・寄せ鍋系から、豆乳やチゲなどの味付け系、はてまたチーズカレーや鶏白湯など、さまざまな味の鍋の素が販売されています。

これらは、自分でつくらなくても味ができ上っているのでとっても便利!
しかし、ちょっと気になっていませんか?その中に入っている、たくさんの添加物のことが…

原材料は「多い順」に記載されている

鍋の素を購入するとき、裏側のラベルを見てみましょう。予想以上に多くの材料名が書かれていることと思います。

これは鍋の素に限りませんが、加工食品の原材料名は「食品添加物以外の原材料」と「食品添加物」に分けられ、含まれる重量順に記載されることが、JAS法品質表示基準によって定められています。

つまり、原材料欄の上の方にあるものほど、たくさん含まれている、ということですね。

たとえば、原材料欄の上の方に「砂糖」と書かれている場合、おいしく感じさせるために大量の砂糖が入っているということになりますし、聞きなれない添加物の名前がずらり並んでいるということは、自分でもよく分かっていない食材をたくさん摂っている、ということになってしまうのです。

食品添加物が必ずしもNG!というわけではありませんが、鍋の素を使用するときは以下のような添加物を必要以上に体内に入れている、ということは認識しておきましょう。

・増粘剤(加工デンプン、キサンタン)
粘り気を出すために入っている。おなかがゆるくなる可能性がある。

・合成香料
アレルギーを持っている方は注意が必要。

・乳化剤
界面活性剤。下痢やむかつき、胃の不快感を起こす可能性がある。

・調味料(アミノ酸等)
グルタミン酸ナトリウムか、グリシンが使われている。人工のグリシンはコンビニのおにぎりなどにも使用されているが、動物実験での危険性が指摘されている。

・酸味料
クエン酸もしくはグルコノデルタラクトンが使われており、ラクトン類には発がん性物質が多いとされる。

・ph調整剤
複数の添加物でつくられており、もしリン酸が入っていれば体内のカルシウムを減少させる可能性がある。

スープごと食べる鍋だからこそ、添加物の量には気を付けて

鍋料理は、スープごと楽しむ料理です。

また最後の〆には、雑炊をつくったりラーメンを煮込んだりと、スープを使い切るような食べ方をすることも多いでしょう。
そうなると、鍋のスープに入っているもの…栄養から添加物まで…が余すところなく体内に入っていく、ということになります。

添加物だけではなく砂糖や塩分も大量に含まれているため、日頃から健康を意識していたり、塩分を控えている方にとっては危険である可能性もあるのです。

添加物の少ない商品を選ぼう

市販の鍋の素には味が濃いものが多く、だからこそ「おいしい」と感じられているのですが、これは人工的な味付けで舌を麻痺させている、ということでもあります。

特に「濃厚旨味ダシ」など、味が濃いことをアピールしている商品には、必要以上に添加物が入っていることがあります。思考停止をして購入する前に、ラベルを確認してみましょう。

その上で、添加物の少ない商品を選ぶことをおすすめします。
シンプルに「出汁の旨味と、少々の味付け」が売りの商品もありますし、こだわるなら専門店から購入してもいいですね。

もし「味が薄いな」と感じたら、冷蔵庫にある醤油・味噌や、柚子胡椒、レモン汁などの調味料で味を整えましょう。これだけでも、添加物は大幅にカットできます。

鍋の素に頼らない! 素材の旨味を生かす方法

一番のおすすめは、鍋の素を使用しないことです。
簡単な方法をお伝えします。

手間をかけずに出汁を取ろう

野菜などを切る準備の間に、鍋に水と昆布を放りこんでおきましょう。昆布からの出汁は、旨味のベースになります。

煮立ってきたら、市販の出汁パックを追加します。一般的な鰹出汁のもので十分です。

顆粒のインスタント出汁でもOK。
もちろん顆粒出汁にも添加物が入っていることはありますが、鍋の素を使うよりはずっとましです。

甘みの多い野菜を入れる

旨味・甘みは、肉や魚だけから出るわけではありません。冬野菜からスープに溶け込む旨味こそが、鍋の味わいを引き立ててくれます。

おすすめは白菜と大根。冬の根菜は、鍋をおいしくするのに十分な甘みを含んでいます。くたっとするまで煮込み、味が溶け出したスープと一緒に楽しみましょう。

材料・薬味・調味料にこだわる

鍋の素が人気の理由には、醤油・味噌などの定番の味付けは飽きたという消費者のニーズに応えたから、ということがあるでしょう。

それも大切なことですが、鍋の素を使わずに「変わり鍋」をすることだって可能です。

栄養価たっぷりのトマトでつくる、本格的トマト鍋。
無添加の豆乳とお出汁でつくる、あったか豆乳鍋。
専門店のキムチと豚肉でつくる、健康的キムチ鍋。

鍋に使う原材料、調味料や薬味は、特別なものではないはずです。

キッチンにあるもの、また素材そのもので販売されているものを使えば、わざわざ舌を麻痺させるような添加物に頼らなくても、しっかりとおいしい鍋料理をつくることができるでしょう。

まとめ

鍋の素には多くの添加物が入っていることが分かりました。
食材の滋味の溶け込んだスープをじっくりと飲み干し、それが元気の素となる…これぞ冬の醍醐味です。添加物の味付けに頼るのは、たまのことにして、自分で味付けをした鍋料理で、ご自身や家族の健康を守ってあげてください。これも立派な予防医学です。

監修医師/小西康弘(医療法人全人会理事長)

2013年に小西統合医療内科を開院。2018年9月より医療法人全人会を設立。分子栄養学や機能性医学の最先端の知識に基づき、私たちの体が本来持っている「自己治癒力」を高める医療を提供。
豊富な臨床経験に基づいた有益な情報を発信中。

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