基礎知識

トクホってどうなの? 選ぶ前に知りたい、栄養食品の4つの分類

健康食品にはいくつかの分類がありますが、その中でもよく聞くのは、「トクホ」ではないでしょうか。

他の商品よりもちょっとだけ割高なトクホ商品を買う人は、健康に気を配っている人ということになるでしょう。ではトクホ商品は、そのニーズに応えられるものなのでしょうか。
「効くの?効かないの?」と悩む前に、まずはトクホについて知って、より賢い選択ができるようになりましょう。

トクホって何?

トクホとは「特定保健用食品」の略。
有効性、安全性などの科学的な根拠を示し、消費者庁の許可を受けた食品のことを指します。

トクホが制定されたのは1991年。すでに20年近くの歴史を持ち、「バンザイマーク」で知られています。

一般的なトクホのイメージは「健康に効果がありそう!」というものでしょう。同じ食材の商品であっても、片方にトクホマークがあり、片方になければ、マークがついている方が選ばれやすくなるのはある意味当然のことです。

しかしトクホはあくまでも「食品」です。
医薬品ではありませんから、「補助的なもの」であって、病気を治すわけではありません。

健康食品の4つの分類

実はトクホを含む健康食品には、4つの分類があります。
トクホ以外の3つを見てみましょう。

【栄養機能食品】…消費者庁が定める
特定の栄養の補給のために利用される食品。たとえばビタミンやミネラルなど、過去に多くの研究が行われ、「体内でどのような働きをしているのか?」が分かっている栄養素を、決められた分量入れることで、パッケージに「栄養機能食品」と記載することができる。
現在では20種類の栄養成分が対象となっている。

【機能性表示食品】・・・メーカーの責任範囲
効果があるという科学的根拠を、メーカーの責任のもとパッケージに表示し、それを消費者庁に届け出た食品。届け出された情報は、消費者庁のサイトで公開されている。

【いわゆる健康食品】
トクホにも、上記2つにも当てはまらない、医薬品成分を含まず健康の保持促進に役立つとされている食品。

ちょっとややこしいですね。
しかし、これだけ多くの食品が「健康にいい」というアピールをして、それを購入する人がいるということは、いかに日本人が自分の健康状態にうっすらとした不安を持っているか…ということの裏返しでもあるでしょう。

トクホマークを取るのはとても厳しい

トクホの話に戻りましょう。

トクホマークを取得するのはなかなかに大変なことです。メーカーにしても大きなお金が必要ですし、認可されるまで時間もかかります。

それでも各メーカーがトクホの取得に向けて力を注ぐのは、それなりのメリットがあるから。

トクホマークの付いた食品は、原則として国が認めた表現を使うことで、他の食品ではできない「効果アピール」が可能です。

たとえば
「糖の吸収をやわらげる」とか「脂肪の吸収をおさえる」という、効果を明確にうたった表示ができるのです。

これは、いわゆる健康食品では、法律上絶対にできないことです。だからこそ、消費者のニーズに直接応えるためにも、トクホの認可申請をするメーカーが多いのです。

ただし使っていい表現には厳しい規制もあります。他の健康食品のように、「個人の感想」や「体験談」も宣伝に使用してはいけない、という決まりもあります。

トクホは商品ベース。賢く選ぶことが大切

トクホは、安全性や機能性において、国の認可があるという面では安心して選ぶことができます。

ただしもちろん、トクホは万能ではありません。
医薬品ではありませんから、劇的な効果ではありません。またトクホの商品を飲んでいるからといって、暴飲暴食をしてもOK!なんてわけにもいきません。

知っておいて欲しいのは、トクホはあくまで「商品ベース」であるということです。

たとえば
A社とB社が、全く同じ成分の商品を開発したとします。
そして、A社はトクホを取得し、B社は申請をしなかった場合、A社の商品だけが「トクホ」として販売されますが、内容はまったく一緒…というケースも、よくあるのです。

トクホを取得するかどうかは、そのメーカーの自由。
だからトクホを取得していなくても、同じくらいの効果が期待できる商品も、存在する可能性はあるのです。

必要なのは、購入する側の私たちがもっと「賢く」商品を選択するということ。
また、「これを飲んだら健康になる」という即効性のある食品なんてない、と知ること。

健康に気を使うなら、ひとつの食品に頼り切らず、自身の生活習慣の見直しが先ではないでしょうか。

まとめ

不健康な食生活の人がせっせとトクホ商品を飲んだって、気休めにしかなりません。
それより、生活のベースをととのえて、補助として「より健康になるため」「将来の病気リスクを下げるため」に、的確に利用する方が賢いといえるでしょう。

そして、どんな工程でつくられたか見えない健康食品よりは、国が信頼性を保証してくれているという点が、トクホの大きなメリットです。
それを理解して、自分に合った方法でトクホ商品を活用してみてください。

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