食事

減塩商品はイメージ戦略? お味噌汁の功罪と、食べ物の「多面性」について

定食
最近、スーパーで「減塩」と書かれた商品をよく見かけませんか?
塩分の取り過ぎが気になる…という方は、「いいものがあった」と思うかも知れません。しかし、その減塩商品、安易に選んでしまうと、逆効果になってしまうかも知れませんよ…。
今回は、減塩について、そして気になる「塩分と高血圧の関係」についてしっかり解説したいと思います。

塩分を控えても血圧は下がらない

「塩分の摂りすぎは、身体によくない」

そんな理由から、食事の中から塩分をカットする人がいます。お味噌汁を飲まないようにしたり、「減塩〇%」と書かれた梅干しを買うようにしたり…。

確かに減塩の商品は、健康にはよさそうです。
しかし、減塩のお味噌や梅干しが実際に動脈硬化をなくすのか…というと、その説に根拠はありません。

いまだハッキリしない、塩分と高血圧の関係

高血圧になるのを防ぎたければ、塩を控えた方がいい、とはよくいわれます。
しかし、最近では、塩分と高血圧にはあまり関連性がないのではないか?という説が出始めています。
これは専門家の間でも議論が分かれており、本当のところはまだハッキリしていません。

そう聞くと
「何を信じたらいいのか…」と
迷ってしまいますよね。

塩分に限りませんが、万人に合う健康法などはそうそう存在しません。
今わかっているのは、「高血圧症ではない一般の人が減塩したからといって、全員の血圧が下がるわけではない」ということと、塩分と高血圧の因果関係はまだハッキリしていない、という2点なのです。

捉えかたで変わる「お味噌汁の功罪」

「塩分を気にしてお味噌汁を飲まない」
という方もいれば、
「お味噌は発酵食品で健康にいいから、積極的に飲む」
という方もいます。

どちらも、自分の健康に関して高い意識をもち、病気予防を考えていることに差はありません。
しかし、同じ「お味噌汁」に対して、真逆の考えを持っています。

お味噌汁を「塩分のたっぷり入ったスープ」と見なすか、それとも「生きた菌の入っている発酵食品」と見なすか。

どちらも、正解でもあり、不正解でもあるでしょう。「正面から見たら白いけど、裏から見たら赤かった」などということは、世の中にたくさんあるからです。

食べ物の「多面性」に目を向けよう

食事
食事に関して、「これは、こうに違いない!」と決めつけて、ものごとの一面しか見ない方がいます。

たとえば「白砂糖は悪」と思い込んでおり、かわりに白砂糖が入っていないカロリーオフの商品を食べて「健康になった」と思い込むケース。

しかし、確かに白砂糖は避けられたかも知れませんが、人工甘味料や添加物をたっぷり摂ってしまっているのであれば、健康にとってのプラスマイナスはゼロ、もしくはマイナスでしょう。

このように、カロリーの面ではメリットがあったように思えても、逆から見たら違う面が見えてくることは多くあります。ものごとは、すべて多面的に見ないといけないのです。

お味噌汁も同様です。

発酵食品を食べるという意味ではプラスになりますから、減塩に関しては、他の食品でバランスを取った方がよいでしょう。
また、お味噌を減らして、市販のサプリメントを飲むくらいなら、塩分が入っていてもお味噌汁を飲んだ方が健康には役に立ちます。

イメージに惑わされないことが大切

パッケージに大きく「減塩」と書いてある商品には、塩の代わりの何かが入っています。

そもそも、和食として歴史のある食べ物で「塩がたくさん入っているもの」…梅干しや漬け物、へしこ、醤油漬けなどは、保存のために必要とされる量の塩が使われています。

ということは…、その塩を減らしたのならば、代わりに人工的な何かを添加しなくては、商品として成り立ちませんよね。

無添加の梅干しの原材料欄を見てみましょう。
そこには「梅・塩」としか書かれていないはずです。

しかし減塩の梅干しの原材料欄には、聞いたことがあるもの・ないもの含め、本当に多くの添加物の名前が並んでいます。

さあ、どちらが健康にいいのでしょうか?

その判断をするのは、あなた自身です。
好きなものを、自由に選んで食べることのできる時代だからこそ、賢く選択をしていきたいですね。

まとめ

普通のお味噌汁と、減塩のお味噌汁で、血圧に差が出る…などという医学的なエビデンスは存在しません。それはあくまでイメージです。
しかし、「じゃあ、結局なにを食べたって同じじゃないか」と、好き勝手に食事をしていると、最終的には自分の身体にツケが回ってくることになります。それを避けるためにも、食品の功罪を両面から眺めたうえで、「自分の選択」として食べることができるようになりましょう。それこそが予防医学の基本なのです。

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