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その胃痛が胃ガンになる前に… 一次予防・二次予防で病気の「手遅れ」をなくそう

胃痛の女性
誰しも、胃が痛くて、胃薬を飲んだ経験はあるかと思います。
胃薬はとても身近な薬。そのため、「あ〜、胃が痛い」といったら、近くにいる誰かが「胃薬あるよ!」と、顆粒の薬を手渡してくれる…というシーンもよく見られますね。
しかし慢性的な胃痛を、胃薬でなだめ続けるのはあまりおすすめできません。それはあくまで対処療法であって、根本的な治療ではないからです。

今回は、胃痛と胃ガンを例に、予防医学の大切さと、「一次予防・二次予防」という考え方についてお話させていただきます。

胃の違和感、とりあえずは胃薬でおさまるけど…

ご存知のように、胃からは強力な消化液である「胃液」が分泌されています。そして、酸性が高く、食べたものをことごとく溶かしてしまう胃液に自らがやられてしまわないよう、胃壁は防御幕によってしっかりガードされています。

胃液は「胃酸」「ペプシン」「粘膜」の3つの成分でできており、バランスよく分泌されている間は、胃痛を覚えることはありません。しかし胃液の分泌が多くなると、胃もたれ、胃の痛み、不快感を覚えるようになります。

それらの症状に、市販の胃腸薬は「とりあえず」効果的。
飲みすぎ食べすぎや、ストレス由来の胃の不快感を取り去るためには、それなりに役に立つでしょう。

また、飲んだあとに「すーっ」とする胃薬では、痛みがおさまると同時に気分までスッキリしたように錯覚し、「元気になった!」と感じられるのも人気の理由でしょう。

違和感を放置するのは危険

さて、胃の不快感が一時的なもので、その理由が分かっているのなら大きな問題にはなりませんが、もし「何週間も、胃の痛みがおさまらない」「慢性的な胃痛で、かばんには常に胃薬が入っている」という状態であれば、注意して欲しいことがあります。

胃酸と同じように胃の粘膜を攻撃する因子が増えると、胃壁を守る粘液だけでは防ぎきれなくなり、粘液の層が壊れ、胃炎や胃潰瘍が引き起こされます。

そして、胃液の分泌過多によって感じるその不快感は、胃ガンの初期症状と同じです。
普通の胃痛と思って放置していたら胃ガンが進行していた…というケースは、実はとても多いのです。

病気になりにくい身体をつくろう

生活

胃ガンが進行すると、痛みよりも、胃が重く感じたり、体重が減ったり…という症状があらわれ始めます。また便が黒くなるため、このあたりになると、さすがに「あれ?身体がおかしい」と気が付くでしょう。

さらに食事が通らなくなったり、飲みこむときにノドにつかえるようになります。
自分ではわからないうちに貧血が進み、動悸・息切れに悩むようになることも。

しかし残念ながら、ここまでくると、胃ガンはかなり進行しています!
その状態を望んでいる方など、いないですよね。

本来は、そこにいくまでに病気自体を防いでおかなくてはなりません。

病気の一次予防・二次予防とは

一次予防・二次予防という言葉をご存知でしょうか。

【一次予防】
健康教育や予防接種、また生活習慣の改善など、病気にならないようにする処置や指導のこと

【二次予防】
早期発見、早期治療を促し、病気が重くならないように行われる処置や指導のこと

胃痛をなだめるために胃薬を飲む…というのは、残念ながら一次予防とも二次予防ともいえません。
胃ガンの早期発見のために、会社のガン検診やピロリ菌検査などを受けるのは、二次予防です。

では、一次予防はどこにあるのでしょうか。

本当の意味での予防医学とは

実は、一次予防こそ、「病気になりにくい身体をつくる」という予防医学のコンセプトそのものにつながっています

「予防」と聞くと、検診の受診や、症状が進行しないように薬を飲む…というイメージでとらえられがちですが、
本当の意味の一次予防(予防医学)とは、身体のバランスを整えて、病気になりにくい身体をつくること、そして病気の原因となる要因を取り除くことを指しています。

そしてそれは、「胃ガンを予防する」というようなピンポイントの話ではなく、身体全体の健康に関係することです。

病気を誘引する因子を排除し、早く自力で治せる力を身につけることができたら、ガンや動脈硬化などの大きな病気はもちろん、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力も上がります。

また、精神的な不安や、ストレスからくるうつ病などにもかかりにくくなるでしょう。

そのうえで、健康診断や、早期で見つかった病気に対して適切な治療をするという「二次予防」にも気を配り、「気が付いたら手遅れだった」という最悪のケースを回避するようにしなくてはなりません。

胃薬で治る痛みだからといって、楽観視は禁物です。

これは、胃痛に限りません。
市販薬に頼りすぎると、大切なことを見落としてしまう可能性があるのです。

まとめ

「病気は、みつかってから病院へ行き、投薬や手術で治せばいいや…」という考え方が主流ではありますが、それは一次予防でも二次予防でもありません。
もし健康不安があるなら、薬でなだめず早期に対応を。そして、今はまだ健康!という方は、いつまでもその状態をキープできるよう、本当の意味での予防医学に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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