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現代人の不調にお役立ち! 体質改善に役立つ漢方の、得意分野とは


頭が痛いときは、痛み止め。便秘のときは、便秘薬。
日々の不調をやわらげるために役に立つ市販薬ですが、「また薬を飲むのか…」と、うんざりすることありませんか?そして、そんなときふと思うのは、「根本的に体質改善ができたらいいな」ということではないでしょうか。

体質改善といえば、まっさきに思い浮かぶのは漢方ですが、はじめて使う方には、少し敷居が高く感じるかも知れません。

そこで今回は、漢方薬についてと、どのような症状を得意としているのかを解説します。

鎮痛剤で押さえた痛み、根本解決にはなっていない

頭が痛いときに飲む鎮痛剤は、「痛み」という症状をめがけてつくられています。
そこに、その人の体質は考えられていません。

しかし、頭が痛いと訴える人たちも、持っている体質はさまざまです。

「寝不足で頭が痛い人」もいれば、「ストレスで頭が痛い人」、「風邪の引きはじめで頭が痛い人」…
痛みの原因も異なりますよね。

それを全部ひっくるめて、「痛い」ということだけにフォーカスしているのが、頭痛薬・鎮痛剤です。

そのような鎮痛剤には、即効性があります。
飲んで1時間後には、痛みがまったくなくなった!という経験をしたこと、あなたにもあるかと思います。

しかし、その「飲んだら治った」も、頭痛の原因が根本的に治ったわけではありません。

その日は痛みが引いて、乗り切れた!と思っても、3日後にまた原因不明の頭痛に悩まされるのであれば、鎮痛剤では表面的な対処しかできていないということになるでしょう。

漢方薬は、あなたの体質をベースに処方される

東洋医学では、「痛い」という症状ではなく、その人の体質を診ることによって、漢方薬が処方されます。

東洋医学には「同病異治(どうびょういち)」という考え方があります。これは、人はそれぞれ違う体質を持っていて、病気の症状のあらわれかたも異なるため、同じ病気にかかっていても治し方は異なりますよ、という考え方です。

そして、各自の体質とかかりやすい病気の傾向を知るための区分として、「虚証(きょしょう)」の人と、「実証(じっしょう)」の人に分けて治療するのです。

頭が痛い、という症状は同じでも、虚証と実証の人では、出す漢方薬の種類は変わります。
虚証の人に実証の薬を出してしまうと、頭痛体質が治るどころか、最悪、副作用が出てしまうこともあるのです。

おだやかに効く漢方薬

漢方薬とは、薬草などからつくった生薬(しょうやく)を組み合わせることでつくる、自然素材の薬です。
中国のイメージが強いかも知れませんが、日本でも古くから使われてきました。

植物由来の原料が多いため、病院で処方される医薬品と比べると、おだやかに効いていくという特徴があります。

長期戦ではなく、ドンピシャで治ることもある

漢方は体質を変えるための薬なので、すぐには効果が出ないというイメージを持たれがちです。
そのため、早く治したい!忙しいから長期治療なんてムリ!という方には敬遠されがちですが…その人の体質に、ジャストにはまる漢方薬が出されると、1〜2週間以内に効果が実感できることも、よくあるのです。

逆に、何カ月たっても改善の実感が持てないなら、その人の体質に合ったものを出せていない・ずれている可能性がありますよ、といえるでしょう。

とはいえ、自分にとってジャストな漢方薬を処方してくれる、相性の良い漢方医に出会うのは、なかなか難易度が高いのが実態です。
だから「漢方は難しい」ともいわれるのです。

漢方薬には漢方薬の得意分野がある

今すぐ、この痛みを何とかして!
という願いは、漢方ではなかなか叶えることはできません。

しかし漢方薬には漢方薬の「得意分野」があります。

まず漢方薬は、ホルモンや自律神経のバランスを整えることが得意です。
また、血流をよくしたり、身体全体の調子を整えることにも向いています。

漢方の得意とする症状を、3つご紹介しましょう。

この悩みには漢方薬がおすすめ!3つの症状

【肩こり】
西洋医学では、病気と見なされていない肩こり。
特効薬もないため、肩こりに悩む方たちは、マッサージに行ったり、磁気のシールを貼ったり…と、大変です。
その症状に対して、漢方では血流をよくしたり、自律神経の働きを整え、体温の調整をすることによって改善を促します。

【婦人科の病気】
若い女性に多い生理痛やPMS(月経前症候群)、また不妊症などの婦人科系の症状にも、漢方は役立ちます。
速攻性はありませんが、ホルモンバランスを整え、体質を改善することは、婦人科系の症状をやわらげてくれる可能性があります。

【不安感やイライラ】
総合病院に行って「何だかイライラする」「何となく不安」と訴えても、医師はどうすることもできません。
しかしこれらの症状は、大きな病気と見なすことができないからこそ、日常生活のクオリティを下げてしまいます。精神的な症状も、結局は身体のどこかからのSOSと考えると、根本的な身体のバランスを整えることは、とても大切です。

どうでしょう。どれも、忙しい現代人にありがちな不調ですよね。

はじめて飲むときは、専門家に相談してみよう

漢方は、上記以外にも
・不眠症、軽いうつ症状
・血流が悪いことから起きる腰痛
・いつも飲んでいる薬が効きにくくなったとき
・慢性疲労
などに悩む方にもおすすめです。

漢方薬は薬局でも購入できますが、はじめて使う方は、できるだけ漢方医・漢方薬局で、アドバイスをもらってから選ぶことをおすすめします。

先にあげたように、その人の体質に合わない漢方薬は、症状の改善に役立ちません。まずは自身の体質を知り、どのようなプロセスで改善するのかのアドバイスをもらい、的確な治療を受けられるようにしてみましょう。

まとめ

冷え性、便秘、頭痛…など、小さな不快症状に悩んでいる方は、その都度の対処だけではなく、並行して根本解決への道を探ってみてください。それらの症状は、確かに命にはかかわりません。しかし、いずれ大きな病気に発展する可能性はありますし、身体からの必死のSOS かも知れません。
人生100年時代、ときには自分の不調と向き合って、根本的な改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?

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