食事

食べるときの気持ちで吸収率が変わる? 感情と栄養素の密接な関係

おにぎり

こんな経験はありませんか?
「このお酒を飲んだら酔っぱらうだろうな…とこわごわ飲んだら、やっぱり気持ち悪くなってしまった」
「疑心暗鬼でやせるサプリメントを飲んでいるけど、まったく体重が減らない」

そんな経験をすると、「やっぱり私はお酒が飲めない!もう一生飲まない!」「だまされた…サプリメントなんて全て嘘っぱちだ」と、ネガティブな思い込みに走ってしまいがち。

しかし、効果がないのは当たり前です。
お酒もサプリも、そもそもネガティブな思考で飲んでいますから…。

そんなものは精神論だ、と思う人もいるでしょう。しかし、飲食するときの気持ちが、実際に身体に跳ね返ってくる現象は、そんなに不思議なことではありません。

プラスの気持ちは、病気すら治す?

「プラシーボ効果」をご存知でしょうか。

先ほどのやせるサプリメントの例とは逆に、単なるビタミン剤を飲んだだけで「病気が治った」という結果が出る場合があります。

これはプラシーボ効果といわれるもので、医療の現場では本当の薬効はないけれど、患者の気休めのために出す「偽薬」という意味で使われます。それくらい、人の気持ちは身体に跳ね返ってくるのです。

病気になったとき、信頼できる医師に「この薬で絶対に治ります」といってもらうだけで、生きる勇気が湧いてきた…本当に病気が治った…という話などは、本当にたくさんあります。

しかし、その患者さんと同じ薬を「あんなヤブ医者の出した薬なんて、効くわけがない」と、しぶしぶ飲んだらどうでしょう。治る病気も悪化してしまうのではないでしょうか。

ポジティブな気持ちで食べると上がる吸収率

食事の吸収率でも同じことがいえます。

「背を伸ばしたい」という子どもが、「これを食べたら大きくなれる!」と信じて食事をした結果、本当にスクスク育った…という事例からも分かるように、「この栄養は自分にとってプラスになる」と信じることは、その食べ物の持つ力を最大限に増幅させ、自分の身体によい影響を与えます。

ポジティブな気持ちには、セロトニンなどの脳内ホルモンが関わっています。
食べるという前向きな行為と、自律神経を整え気持ちを明るくするホルモンの働きなどがうまく作動すると、胃液の分泌も進み、腸内の栄養吸収がスムーズになるのです。

アレルギーにも関係?怒りながらの食事に注意

「食事がのどを通らない」という言葉がありますが、ストレスを感じながら食事をすると、胃液の分泌も悪くなり、その結果吐き気などを感じてしまうのは当たり前。

また、いくら栄養価が高く無農薬でオーガニックな「よい食べ物」を食べていても、イライラしたり腹を立てていたのでは、身体によい影響を与えず、栄養としても無駄になってしまいます。

たとえフードアレルギーを持っている人であっても、家族や友人など、大切な人・愛する人たちと一緒に楽しい気持ちで食べることで、アレルゲンからの悪い影響を受けにくくなることも分かってきているのです。

食べたいものを食べれば、命も延びる

頬張る子ども

「食の安全」というワードがよく聞かれるようになりましたが、身体にいいからと、無理やり嫌いなものを食べるのはよくありません。また、「これは危険」と決めつけて、特定の食材を極端に避けることにも、意味はありません。

なぜなら、上記のどちらにも「プラスの気持ち」が存在しないからです。

病院で末期を迎えている老人が「牛丼が食べたい」などといい出し、医学的には受け付けられないはずなのに、食べたい料理を食べたら元気になった…などというエピソード、聞いたことはないでしょうか。

「食べたい、これを食べたら幸せになる」という欲求を持ち、喜んで食べることは、生命維持にすら影響を与えるのです。

情報過多の時代だからこそ

私たちは、食べるものを自分で選べる、素晴らしい時代に生きています。

しかし残念ながら、子どもの食べたいお菓子を極端に制限したり、本当は必要な栄養素が、イメージ操作によって「悪」とされているようなケースも多く見受けられます。

そのように、「これはいい」「あれが危険」と、せっかくの食事をアレコレ制限してしまうのはどうしてでしょうか。

それは、ジャンクな情報が多すぎるからです。
しかし何ごともバランスが大切。
ひとつの情報を鵜呑みにせず、どういう意図で発信された情報なのかを見極め、食材を選ぶ力が消費者には求められています。

気を付けたいのは、「〇〇にいい」という食品の裏側にあるデメリット。
いくら健康にいいといっても、食べ過ぎてはいけませんし、添加物がたっぷり入っていることもあるからです。

たとえば「カロリーオフ」という言葉が、まるでそれを飲めば健康になるかのようなイメージで宣伝されていますが、カロリーを抑えている代わりに、甘さを増やすような添加物が入っていることが多いのです。

これらの添加物が全ていけないわけではありませんが、過剰な取りすぎは体に負担を与えてしまいます。

たくさんある情報の中から、「これなら大丈夫」という信頼できるものを選び、その食材だけに依存せず、バランスよくそしてポジティブな気持ちで食べることが大切ではないでしょうか。

まとめ

食事とは、生命を維持するため、必要な栄養素を体内に取り込む行為。それならば、より一層プラスになるように食べないと、栄養吸収の効率も落ちてしまいます。
無理やり食べる、暗い気持ちで食べる、という日をなるべく減らし、「おいしい!」と笑い合って食べることで、健康な生活を取り戻してみましょう。

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