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遺伝子組み換え(GM)食品って何? 国によって違う基準、そして健康との関わりとは

穀物

GM食品という言葉を見かけたことはありませんか。
まだあまり一般的ではないため、「よくわからないな」という方も、遺伝子組み換え食品といい変えたら、「あ、知っている!」と思われることでしょう。

この記事では、GM食品とはどのようなものか、危険性や関わり方のヒントについて、分かりやすく解説します。

GMとは

遺伝子組み換えとは、英語で「Genetic Modification」、つまり遺伝子操作を意味します。その頭文字を取って、国際的には「GM」とよばれています。

日本でも、健康食品店やナチュラル系ショップに置かれる商品に、「GM食品」や「NON-GM食品」という表記が見られるようになってきました。

GM作物とは、「遺伝子組み換え技術(遺伝子工学・バイオテクノロジー)を利用して、今まであった品種が、新しい遺伝子組み合わせを持つように改良された作物」を指します。

たとえば、牛の遺伝子をピーマンに…バクテリアの遺伝子を小麦粉に…という風に、自然界では起こり得ない遺伝子操作を人工的に行い、人間が使いやすいように品種改良を行った作物なのです。

国や地域によって、基準はさまざま

日本の基準では、食品内に含まれるGMは、混入率が5%以下であれば表示義務はありません。

つまり、「遺伝子組み換えの〇〇を使用」とわざわざ書かれていない場合でも、知らずのうちに体内に少量のGMを取り込んでしまっている可能性がある…ということです。

しかしこの表示基準は、国によってさまざま。また栽培ポリシーも違いますので、日本の基準だけを見て「OKか、NGか」を判断することはできません。

日本とは異なるアメリカのリスク

たとえばGM作物の栽培面積が世界一広いアメリカでは、GMに関する表示義務は基本的にはありません。しかし最近では州単位で表示義務が課せられはじめたケースもあり、今後も変化していくでしょう。

つまり、何も考えずに食べるアメリカの食事には、日本では想像できない量のGMが含まれている可能性があり、健康被害との関係も指摘されています。

しかし、違う側面から見ると、日本のように保険制度が整っていないアメリカでは、国民の健康意識は日本よりもずっと高く、表示されていないからといってリスクを単純比較することはできません。

口に入らないGM作物もある

また栽培面積4位のインドでは、国内で生産される綿の95%がGMで占められています。口に入るものではありませんが、日本に輸入されているインド産の綿は、その多くが「遺伝子組み換え作物」ということになりますね。

とはいえ、インド綿で大きな健康被害が出ているでしょうか。
そう考えると、「GM怖い」と漠然としたイメージですべて排除していると、生活の中に不便が出てきそうです。

またEUでは厳しい管理がなされ、GM混入率が0.9%を超えると表示義務が課されており、このようにさまざまな基準があるため、表示されているかどうかだけを単純に信じてしまうことに、あまり意味は無さそうです。

危険性は未知数

カゴを持った女性

とはいっても、現段階で「危ない」といわれているものをわざわざ積極的に口に入れたくはないですよね。

では、GM食品の危険性はどうなっているのでしょうか。

例えばGM作物の中でも、GM小麦は普通の小麦を農薬に耐性のあるように変化させたものです。つまりGM小麦は大量の農薬に暴露しているリスクもあるということです。そのため、環境破壊や経済的・政治的なリスクが指摘されています。

GMの本当のリスクは未来にならないと分からない

そして一番気になる健康被害ですが、もちろん市販される食品においては、政府や関連企業は「安全」という宣言をしてはいます。

しかし、GMに限らずすべての食品添加物に共通しますが、人工的な加工物も、遺伝子組み換えも、人類の歴史から見ると「つい最近、使われ始めたもの」。

人体に及ぼす影響は、長いスパンでデータを取って検証しないとはっきりは分かりません。

アメリカではGM食品が市場に出始めた頃合いと同じくして、アレルギー、甲状腺ガン、白血病、自閉症などの慢性疾患が急増しているといわれています。これらの本当の関係性は、今からはっきりしてくるのではないでしょうか。

怖いから食べない!ではなく、「身体によい食事」に注力を

では、GM食品がすぐにあなたの身体に悪影響を及ぼすかというと、それも分かりません。

身体の仕組みは、そう単純ではありません。

病気はそれまで蓄積された体内毒素、食生活の乱れ、ストレスからくる内臓疲労、ジャンクフードで荒れた腸内など、さまざまな要因が複雑に絡まり合って起きていきます。

その中に「GM食品を食べていた」という要素がどれくらい大きく関わってくるかは、残念ながら今はデータ化できません。

だからこそ、「GMが気になるなら、なるべく食べない」ということと合わせて、身体のもつ解毒機能を高めておくことも大切です。

生活習慣が悪く、ボロボロになった身体に、さらに人工化合物やGM食品がどんどん流し込まれたら、それこそ健康被害が大きくなってしまうからです。

また、極端に食べるものを制限してしまっては栄養バランスも崩れますし、何より「食事を楽しむ」という、生きていくうえで大切な時間を失ってしまいます。だから結局は、バランスのよい食事が一番なのです。

食の安全とは、「アレを食べちゃダメ」と、危険なものを極端に避けることではありません。
便利な世の中だからこそ、正しい情報を選択し、身体をよりよく生かすために必要な食材をバランスよく食べることが求められています。

まとめ

販売を目的として世の中に出ている食品のほとんどは、何らかの利益を得るために存在しています。すべての情報を、まるまる信じてはいけません。自分に必要な情報を見極め、自分の身体によい影響を与えるものを選択する「見極め」の力が、健康のキーワードとなっていくでしょう。

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